工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

映画

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説『AI崩壊』

投稿日:

※2021年9月10日更新

実際に映画館で観た感想をもとに、映画『AI崩壊』の内容・あらすじ・結末をネタバレで解説しています。監督や出演俳優・キャスト、感想や評判も紹介します。

大沢たかお主演、『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠監督作品『AI崩壊』が2020年1月31日(金)に公開されました。さっそく初日に映画館で観てきましたが、AIという近年関心が高まっているトピックをテーマにし、綿密な取材や調査に基づいた、フィクションですがリアルなSFサスペンスに仕上がっています。

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説:映画『AI崩壊』の概要・感想や評判

※映画『AI崩壊』の予告

概要

映画『AI崩壊』は、10年後2030年の日本におけるAI(人工知能)の暴走をテーマにした、SF・パニック映画です。もちろん未来を舞台にしたフィクションなのですが、人工知能学会に取材したり、厚生労働省が発表している10年後の人口動態や環境予測などを元に設定されていたりするため、確かに起こりうると思えるリアルな作品となっています。

ストーリーとしては、医療を中心に国民の個人情報や健康管理を含めた国家インフラを管理するAI「のぞみ」が突然暴走して、人間を選別して価値の低い人間の殺戮を始めようとする…という話です。開発者の大沢たかおが真犯人にハメられ、容疑者となり逃走していくが…という流れになります。

巨大な水冷装置が必要になるためプール内にAIを設置する設定や、劇中で流れる主題歌「僕らを待つ場所」はAIが書き下ろすなど、AIをテーマとした趣向が凝らされています。最近ではAIが自動的に生成した小説が、賞の選考審査を通過したことが話題になるなど、AIができることが格段に進歩していますので、リアルな設定ですね。

人工知能創作小説、一部が「星新一賞」1次審査通過

現状でも様々なシステムにAIが導入されるなど、AIが非常に身近な存在になっている中、とても興味深いテーマを題材にした作品だと思います。

主役のAI「のぞみ」の開発者役を大沢たかお、追う警察庁サーバー犯罪対策課の理事官役を三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典、所轄のアナログ刑事役に三浦友和と警視庁捜査一課の広瀬アリス、「のぞみ」を管理するHOPE社の代表を賀来賢人が演じています。ほか、大沢の妻役に松嶋菜々子が出演しています。

※公式サイトはこちらです。

映画『AI崩壊』公式サイト

※公式Twitterはこちらです。

映画『AI崩壊』公式Twitter

感想

私の感想としては、「日本映画にありがちな全体的に漂う貧相感+甘い設定と伏線の2時間サスペンス」という感じで、要するに「イマイチ」といったところです。

AIが今後どうなっていくかに関心があり、そして何となく良くない事が起きそうな嫌悪感を持っている人が多い現在で、とても良い題材を選んだとは思うんです。

ただ予算の問題と思いますが、やはり全体的なセット、特にITデバイスや設備の貧弱さを感じました。AIのセットは実写だと思うのでなかなか良い感じでしたが、むしろここにあまり予算をかけずに他に使った方が良かったのではないかと思いました。

また、全体的に全然近未来感がなく、ミニドローンや監視カメラ、システムのハッキングなど、ありがちなアイデアでぜんぜん新しさを感じませんでした。

AIそのものについてはある程度よく調べたとは思うのですが、そもそもプログラムやウィルス、ITやデバイスに関する現状についての知識や将来についての展望について、もともと知見もないし調べてもいなさそうな印象でした。このあたりに関心の深い作り手だと、全然違ったものになるはずです。

また、警察庁のサイバー犯罪対策課と、警視庁捜査一課や所轄の関係や指示系統、捜査の展開など「これは無いだろ・・・」という事が多すぎました。このあたりもリアル感を減らしてしまっています。新聞記者の存在意義も?でしたね。

ストーリー的にはいくつか伏線がありますが、見ていて「これ伏線だな」と気づきやすいものが多く、サスペンス的にもどんでん返しや意外な展開もあるにはあるのですが、海外のドラマや映画で使われた手法が多く新鮮味がありませんでした。

ラストの大沢たかお・岩田剛典のセリフが、監督が本作で伝えたいメッセージだとは思うのですが、浅いというか当たり前の意見で、「せっかくAIの暴走をテーマにしたのだからもっと踏み込もうよ…」と思いました。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』が非常に良質のサスペンス(ヒューマンドラマ)だったので、とても楽しみにしていましたがちょっと裏切られた感じはします。

今回入江悠監督のオリジナル脚本でしたが、こうしたSFものは向いていないのかな?次回作に期待です!

評判

映画『AI崩壊』の評判ですが、以下のようになっています(2020年1月31日現在)。

映画.com Filmarks映画 Yahoo!映画 シネマトゥデイ
3.9 3.7 3.73 3.0

全体的にはボチボチといった感じでしょうか。入江悠監督にとっては、『22年目の告白-私が殺人犯です-』に続く新しい代表作になりそうです。

評判・評価の中でポジティブな意見としては、テーマへの関心の高さや、大沢たかおや岩田剛典の演技力を挙げていたものが多かったです。

一方でネガティブな意見としては、脚本・ストーリーの稚拙さや、セリフやメッセージの弱さを挙げていたものが多かったです。

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説:映画『AI崩壊』の内容・あらすじ・結末(ネタバレ)

映画『AI崩壊』の内容・あらすじ・結末をネタバレで解説します。

AI「のぞみ」の開発

2023年、東北先端情報大学大学院の研究室で、桐生浩介(大沢たかお)は医療AIの研究をしています。元同僚の研究者で妻の桐生望(松嶋菜々子)は、末期がんに罹っていました。2人の間には娘の心(田牧そら)がいます。

望の弟である西村悟(賀来賢人)は、法律で認可されていない医療AIを使って望を治療しようと言いますが、浩介と望は賛成しません。ルールを破る前例を作ると、将来AIの暴走を招く恐れがあるからです。

「AIの認可がおりたら、苦しんでいる沢山の人を救う世の中になるといい」(伏線です)そう言い残して、望は世を去ります。浩介は望の遺志のもと、名をとって名付けたAI「のぞみ」を世に送り出します。

AI「のぞみ」のおかげで、病気に苦しむ沢山の人が救われるようになりました。しかし浩介は望のもう一つの遺志である「もうプログラムは作らなくていい。心と向き合って」という言葉を守り、AI研究者を辞し、娘の心とシンガポールに移住します。

日本への帰国とHOPE社見学

7年後の2030年、シンガポールで暮らす浩介は日課のジョギングを終わらせ家に戻ってきます。心には「汗臭い」(伏線です)と言われてしまいます。

浩介に1通のメールが届いています。メールを再生すると、今ではAI「のぞみ」を運営しているHOPE社の代表、悟からのメッセージでした。開発者として、浩介に総理大臣賞が授与されるというのです。渋る浩介でしたが、心の説得に負け日本に帰国することにします。

空港からHOPE社に向かう車で、飯田眞子(玉城ティナ)から、浩介が以前いた大学の研究室が閉鎖する費用がなく放置されていると言われます(伏線です)。

日本では、AI「のぞみ」はすでに医療だけでなく、金融・交通など様々なインフラを管理する国家AIとなっていました。一方ではAIに反対する人達も多い状況です。HOPE社でも反対デモが起きています。

HOPE社では歓迎され、地下13階にあるサーバーを見学します。サーバーは温度を低く保つ必要がありプールや冷却装置で北極並の気温です。また、万一に備えて爆発にも耐えられるドアで守られています。心は鏡の裏に写真(浩介・望・心が写っている)を貼って持ち込みます(伏線です)。

HOPE社から総理官邸へ

HOPE社の見学が終わり浩介が講演すると、突然反対派に襲われますが、警察により助けられます。事前に警察庁サイバー犯罪対策課の桜庭誠(岩田剛典)が警備を配置していたのです。浩介は桜庭から名刺をもらいます(伏線です)。

警察はHOPE社に、自分たちが開発しているAI「百目」のためにデータ提供を申し出ていたのです。しかし悟は「自分たちのAIは人に寄り添う」と断っていました。

会場を出ようとすると、1人の新聞記者が浩介に詰め寄ります。「AIが人を選別するような事はないのか?」浩介は「私は人を選別するようなプログラミングはしていない」と答え、記者から「帰国前に取材させてください」と言われ名刺をもらいます(伏線です)。

総理官邸に車で向かおうとすると、悟がホログラムを起動し運転手の3D画像が出てきます(伏線です)。心が大事な写真を落とした(伏線です)ことに気づき、HOPE社に戻ったため、浩介は飯田と2人で向かいます。

AI「のぞみ」の暴走

HOPE社では突然AI「のぞみ」が暴走を始め、コントロールができなくなったばかりか、サーバー室に心が閉じ込められてしまいます。悟や警察庁サイバー犯罪対策課のメンバーが対処しますが、AI「のぞみ」の暴走は止められません。

首相官邸では、副首相の岸が、国民の情報を管理統制する「国家安全保安法」を通そうと、首相の田中英子(余貴美子)を説得しますが断られます。その時、田中の心臓のペースメーカーが動かなくなり、死亡します。AI「のぞみ」の暴走が原因でした。

AI「のぞみ」が管理していたシステムやコンピューター、デバイスを無効にしたり誤った指示を出すため、病院、交通機関や金融機関などに障害が出て、世の中は大混乱に陥ります。

渋滞に巻き込まれた浩介が悟に連絡し、サーバー室に心が閉じ込められたことを知ります。悟の依頼で問題を解決しようと、浩介はAI「のぞみ」の状況を遠隔で確認します。

AI「のぞみ」の暴走は、外部からのマルウェア(ウィルス)が原因でした。同時に警察庁サイバー犯罪対策課の調査により、発信源が特定されますが、なんとそれは浩介のカバンの中のタブレットでした。

浩介は容疑者となり逮捕のためヘリが急行します。現場は武装した特殊部隊とハチのような超小型ドローンが制圧し(伏線です)、浩介は「俺じゃない」と言いますが逮捕されそうになります。その時、制御を失った1台の車が陸橋から落ちて、車に突っ込みます。その隙に、浩介は逃走します。

浩介の逃走

捜査本部では所轄の合田京一(三浦友和)と奥瀬久未(広瀬アリス)がペアを組むことになり、警察庁サイバー犯罪対策課に向かいます。一方、浩介は顔を隠して逃走しますが、至るところに所轄の警官が先回りします。

なぜ?と訝しがる浩介ですが、警察AI「百目」が、防犯カメラ・車載カメラ・携帯のカメラなどをネットワークで操作し、浩介を追っていたのです。浩介はそれに気づき、通行人のPCやタブレットを奪いながら地下に逃走します。

浩介は大惨事のニュースに心を痛めながらも、悟に連絡します。その通話は警察庁サイバー犯罪対策課で盗聴されており、合田と奥瀬も聞いています(伏線です)。

悟が浩介の協力者であることが分かり、警察は悟を逮捕しようとします。HOPE社の防犯カメラ画像を確認すると、悟はHOPE社を後にし、大きな荷物を持ってどこかに向かっていました。

また、AI「のぞみ」は人間の選別を開始していました。選別が終了したら不要と判断された人間は殺戮されます。

警察庁サイバー犯罪対策課は浩介と悟を追跡し、合田と奥瀬は別行動で捜査することにします。警察AI「百目」の凄さに関心する奥瀬に対し、合田は「SEXを携帯で中継されて楽しいのか?」とその危険性を説きます。

仙台に向かう

浩介はカメラを避けて、仙台行きの船に乗るトラックに忍び込みます。合田と奥瀬は浩介を追いますが、どこに向かったらいいか分かりません。奥瀬はHOPE社のデータセンターが仙台にあることを調べ、合田は「刑事の経験と勘」でそこに向かうことにし、仙台行きの船ひまわり8号に乗り込みます。

浩介は望との研究室での研究や、心と3人で遊んだ浜辺、そして最後の言葉を思い出します。また一方で、浩介はシンガポールでの心との生活を思い出します。浜辺で寝ている心を、浩介は貝殻で太陽の光を反射して起こしたことがあるのでした(伏線です)。

浩介は現実に戻ると会社員から奪ったタブレットを起動させ、コードを書き始めます。警察AI「百目」は感知して、浩介がひまわり8号にいることを突き止めます。警察庁サイバー犯罪対策課はヘリを飛ばし、同船していた合田・奥瀬も無線により事態を把握します。

船が捜索され、トラックのドアが開けられると浩介は飛び出します。合田・奥瀬や船員が浩介を追いますが、ついに甲板で追い詰められます。警察のヘリが到着し銃撃されますが、強風により弾がそれ備品箱にあたり、中のライフジャケットが飛び出てきます。浩介はライフジャケットを掴むと冬の海に飛び込みます。

気がつくと浩介は、港の漁船で毛布にくるまれていました。漁師が用意していた洋服に着替えます。漁師は言います。「俺の妻はAIで長生きできた。車はキーがついている」漁師は浩介が追われていることを新聞で知っていましたが、お礼の意味で浩介を助けたのでした。AI「のぞみ」は確実に人の役にたっていたのです。

真犯人の調査

合田・奥瀬は船を降り、奥瀬が携帯で何かを再生します。奥瀬は警察庁サイバー犯罪対策課での、浩介と悟の会話を録音していたのです。暗号の「螺旋の部屋」―合田は何か思いついて、車を急行させます。

その時浩介は、以前いた東北先端情報大学大学院の研究室でコードをプログラミングしています。飯田から聞いた情報で機材が残っていることを知っていたのです(伏線回収)。そこに悟が到着し(「螺旋の部屋」は研究室の暗号)、持ってきたPCも使って、コードのプログラミングが進みます。

AI「のぞみ」では人間の選別が終了し、殺戮開始まであと6時間しかありません。2人はマルウェアがAI「のぞみ」に仕込まれた時のモニターを確認し、犯人を調べます。そこに写っていたのは悟でした。

否定する悟と疑う浩介。そんな2人を警察庁サイバー犯罪対策課が急襲します。合田と奥瀬も到着しますが事態を止められません。浩介をかばい悟は撃たれますが、持ってきたPCを浩介に投げ渡し「行け!」と叫んで、全身を銃撃され倒れます。悟は最後に合田に何か耳打ちし(伏線です)力尽きます。

浩介が車で逃げ、警察庁サイバー犯罪対策課が追跡し、合田と奥瀬も後を追います。激しいカーチェイスの末、浩介の車は銃撃を受け崖から転落し炎上します。

事故現場を捜索しますが、浩介の遺体や痕跡が見つかりません。警察AI「百目」がHOPE社の画像からホログラムの可能性を探り当て、3Dデータで再現します。悟は用意した自動運転の車にホログラムを使って、さも浩介が運転していたように撹乱していたのです(伏線回収)。

警察AI「百目」が浩介を発見し所轄が捕まえますが、別人でした。全国いたるところで浩介が見つかりますが、全て誤報です。浩介は悟の準備したPCで、桜庭の名刺を使用して(伏線回収)警察AI「百目」のハッキングに成功し、匿名サーバーを使い自分を追跡できないようにしていたのでした。

HOPE社での対決

漁師にもらった車で浩介はHOPE社に到着し、社員とサーバーに向かいますが、エントランスで武装した警察庁サイバー犯罪対策課に取り囲まれます。浩介は悟が騙されAI「のぞみ」へマルウェアを仕込むシーンを投影し、ガラスに写った桜庭を見せて真犯人を示します。

合田と奥瀬も到着し、悟の死ぬ間際の言葉も「桜庭が犯人」だったと告げます。しかし桜庭は動じず、こんな画像はいくらでも偽造できるとし、警察庁サイバー犯罪対策課は浩介を逮捕しようとします。

浩介は桜庭に聞きます。「データだけが目的でなくなぜ人間の選別まで必要だったのか?」桜庭はカメラのモニターを切り浩介に向かって、日本がすでに破綻していること、少子高齢化が進みすぎ国力が落ちていることを挙げ「国家に貢献しない人間は選別して排除するべきだ」と言い、一連のAI「のぞみ」暴走の仕掛人が自分であることを宣言します。

浩介は微笑み「そうはさせない」と宣言します。浩介の後ろから超小型ドローンが姿を表します。そうです、浩介を追跡し苦しめた警察AI「百目」を逆に乗っ取り、超小型ドローンを逆利用し(伏線回収)、浩介は逆に桜庭をハメ返していました。桜庭はモニターを切ったことで安心し、犯行告白を全世界に発信してしまったのです。合田と奥瀬は桜庭を逮捕します。

心の救出とラスト

HOPE者の社員はサーバー室のドアを爆破しようとしましたが、頑丈でびくともしません。そこに浩介が到着してPCをつなぎ、「何のためにAIが生み出されたか思いだせ」というコードを投影し、AI「のぞみ」のカメラから読み込ませようとします。しかしAI「のぞみ」のシェードが邪魔してコードが届きません。

浩介は寒さで気絶している心に、必死で外から声をかけ「鏡を使え」と叫びます。気づいた心は、AI「のぞみ」の筐体の隙間から発見した写真の裏の鏡でコードを反射させますが(伏線回収)、寒さのあまり力尽きてしまいます。

殺戮開始の時間が迫り一巻の終わりかと思った時、AI「のぞみ」は復旧します。AI「のぞみ」は浩介がつくったコードや、心の顔、望の写真を見て、何のために自分が生み出されたかー-「苦しんでいる沢山の人を救うため」を思い出したのです。サーバーのドアが開き、浩介は心のもとに駆け寄り抱きしめます。「汗臭いよ」と心は言い(伏線回収)浩介と微笑みます。

桜庭が逮捕されたため、現首相の岸がAI「のぞみ」暴走計画に深く関わっていたことがわかりました。2人は国民を統制する「国家安全保安法」を進めるため、こうした事件を起こしたのでした(伏線回収)。前首相の田中の殺人罪やクーデターにあたる「内乱罪」に問われることになりました。

逮捕された桜庭が取調室で言います。「望むに望まざるに関わらず、AIの社会への関与はどんどん進んでいく。すでに進んでいるかもしれないが、それに気づくことはない。」

場面は変わり、悟と心は望の墓参りに行きます。合田と奥瀬が連れてきてくれたのでした。そこには新聞記者が待っています。記者が「帰国前に取材させてください」と言い(伏線回収)質問します。「こんなことになっても、まだAIは必要ですか?」浩介は答えます。「よく考えてみます-」ここで映画は幕を閉じます。

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説:映画『AI崩壊』の製作・監督・出演俳優(キャスト)

映画『AI崩壊』の製作・監督・出演俳優(キャスト)を紹介します。

製作

製作は映画「AI崩壊」製作委員会で、日本テレビと系列局、ワーナー・ブラザースが中心となっています。企画・プロデューサーは北島直明(日本テレビ)です。

監督

監督・脚本は入江悠。地元の埼玉県深谷市をモデルに売れないラッパーを描いた『SR サイタマノラッパー』シリーズが代表作になります。興行的には『22年目の告白-私が殺人犯です-』が出世作と言えるでしょうか。藤原竜也の名演もあり、展開が読めずとても面白い映画でした。

自主制作で活動する映像作家や映画監督にありがちな話ですが、『SR サイタマノラッパー』が映画祭などで高く評価されたにも関わらず、経済的には苦労したようです。

2008年の終わりから「SRサイタマノラッパー」の宣伝・配給、および「SRサイタマノラッパー2」の制作に関わり続けた無理がついにたたって、賃貸&生活費などの現状維持が厳しくなったためです。(中略)宣伝に邁進すればするほど仕事をすることはできなくなり、映画の上映が続けば続くほどお金が無くなっていくのが、インディペンデントの映画の興行の実態です。

映画監督入江悠日記から引用

自主制作の映画では監督自ら宣伝や取材対応する必要があり、評価されればされるほどそうした副次的な仕事に時間を割かれ、次の作品製作に移れないという事なんですね。一朝一夕に解決する問題ではないと思いますが、日本の映画界全体で解決しなくてはならない課題だと思います。

出演俳優(キャスト)

  • 桐生浩介(大沢たかお)
  • 桐生望(松嶋菜々子)
  • 桐生心(田牧そら)
  • 西村悟(賀来賢人)
  • 桜庭誠(岩田剛典)
  • 合田京一(三浦友和)
  • 奥瀬久未(広瀬アリス)
  • 飯田眞子(玉城ティナ)
  • 望月剣(高嶋政宏)
  • 林原舞花(芦名星)
  • 田中英子(余貴美子)

このあたりが主要キャストです。

みどころとしては、何と言っても主人公の天才科学者、桐生浩介を演じる大沢たかおの演技ですね。最近では映画『キングダム』の王騎役がはまり役、その再現度の高さに「まさに王騎」とネットで話題となりました。今回も上半身裸になるシーンがあるのですが、筋肉ムキムキでした笑

大沢たかおは2年間俳優を休業していたようですが、役に憑依・嵌まり込む系の演技をする俳優ですので、一定のリセットする期間が必要になるのかもしれないですね。

大沢たかお、2年間休業の理由告白「頑張っても頑張ってもドキドキしなくなった」

桐生を追う捜査官役の三代目J SOUL BROTHERS岩田剛典ですが、こちらもクールで、少し狂気を孕んだ天才を上手く演じていたと思います。あと、総理大臣役の余貴美子ちょい役ですが上手いですね。もっと出演シーンがあれば良かったんですが。友近に激似です笑

また余談ですが、映画内でニュースが読まれるシーンがいくつかあるのですが、すべて現役の中京テレビのアナウンサーです。

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