工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

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ドラマ『ホームカミング』シーズン1エピソード10「停止」あらすじネタバレ登場人物伏線解説Amazonオリジナル『Homecoming』

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Amazonオリジナルドラマ『ホームカミング Homecoming』シーズン1エピソード10「停止」のあらすじをネタバレで、伏線ストーリー、結末ラスト、登場人物と人間関係、感想や評価を詳しく解説しています。

※全シーズン全エピソードのあらすじ(ネタバレ)、製作・監督・俳優キャストについては別記事で詳しく解説しています。

『ホームカミング Homecoming』全シーズン全エピソードをあらすじネタバレで解説。登場人物・人間関係、キャスト、結末・ラスト、感想・評価も紹介

Amazonオリジナルドラマ『ホームカミング Homecoming』各エピソードのネタバレあらすじ

シーズン1

シーズン1の各エピソードについては、他の記事で詳しく解説しています。

シーズン2

  • シーズン2エピソード1「」
  • シーズン2エピソード2「」
  • シーズン2エピソード3「」
  • シーズン2エピソード4「」
  • シーズン2エピソード5「」
  • シーズン2エピソード6「」
  • シーズン2エピソード7「」
  • シーズン2エピソード8「」
  • シーズン2エピソード9「」
  • シーズン2エピソード10「」

Amazonオリジナルドラマ『ホームカミング』シーズン1エピソード10「停止」のネタバレあらすじ(概要)

※ネタバレであらすじを紹介しています。未見の方はご注意ください。なお、本エピソードはエンドロールの後にあるシーンが挿入されています。ラストまで鑑賞されることをおすすめします。

コリンは国防総省にウォルターの成功事例をうまくプレゼンします。しかしハイディがウォルターと禁止されていた食事をしたという報告があり、怒ってハイディと電話で話します。そのことでウォルターは無能力者になってしまうようです。しかも会話していたのを国防総省にも聞かれてしまい、売り込みは失敗してしまいます。

現在ではコリンがトーマスに調査されうまく対処できなかったことから、パメラ経由でガイスト社に情報が伝わり、ロンは責任を取らされ退職しています。代わりに秘書だったオードリーがコリンの上司になり、コリンも退職勧奨されます。

ハイディは自分のしたことをグロリアに告白しますが、許されません。ハイディはウォルターと気持ちが通じ合った車の旅を実行し、フロリダからフィッシュ・キャンプへと車を走らせます。そこでウォルターと再会しますが、悪影響を心配して記憶を呼び戻す地図を見せることはできません。しかしハイディは、テーブルのフォークの向きが変わっているのを見て、ウォルターは記憶が戻っているかもしれないと感じるのでした。

Amazonオリジナルドラマ『ホームカミング』シーズン1エピソード10「停止」のネタバレあらすじ・伏線・ストーリー(詳細)

※ネタバレであらすじを紹介しています。未見の方はご注意ください。なお、本エピソードはエンドロールの後にあるシーンが挿入されています。ラストまで鑑賞されることをおすすめします。

ハイディがやったこと

コリンが国防総省にホームカミングのプレゼンをしています。実例を見せますと言い、ウォルターの例を紹介します。「彼は入所時は不安症と不眠症がありました。自傷行為の幻覚も。妄想もあり脱落しそうになりましたが、1ヶ月後はとてもいい気分だ、いろいろ楽しみだと言っています」

「もちろん今後2年ほどは経過観察が必要ですが、心拍数・睡眠周期・認知反応など全て正常です。努力してうまくいっている訳ではなく、彼はPTSDが治ったのです。彼が望んでいるのは戦地に戻ることなのです」

プレゼンが終わると国防総省の軍人から高く評価されます。ある大佐からは「これがもっと早くあれば」と言われ、ハイドル氏からは「来週の幹部会議で承認を検討したい」と言われます。その時、秘書からクレイグからのメールを見せられます。緊急事態なので失礼しますとコリンは席を立ち電話に出ます。クレイグは取り乱しているようです。コリンは「落ち着け。見たままを話せ」と言います。

ホームカミングの食堂にはハイディもウォルターもいません。終わった食事が片付けられます。ハイディが部屋で入居者の面談記録を再生しては、その音声データをはさみで処分し続けます。最後にウォルターとの面談記録を再生し、それは処分せずに封筒にしまいます。ファイルからウォルターの入所届を見つけ、住所を書き込みグロリアに送ります。

ハイディはやるべきことをすべてやったとばかりに、荷物をまとめてホ-ムカミングを出ようとします。そこにコリンから電話が入ります。「妙な報告を受けたんだが、否定してくれ」「何をですか」「とぼけるな何の話かわかるだろ」「ランチの事ですか」「ランチもそうだが食堂で入居者と食事をしていた・・・」

ハイディは言います。「コリン、ヒステリックに話してますよ」コリンは何をと絶句して、「当然だろ。本当の話なのか?」と聞きます。「そうです、食べました」「薬入りの料理を食べただと?彼と同じ第6週のを?」「お腹がすいていて」「どういうことだ!ウォルターはもう食事をとっていたのに2度目を与えた?だが彼の投薬サイクルは完了していたから・・・」

「副作用が出ます」ハイディは答えます。「副作用どころじゃない、無能力者になる」「確かに症状はしばらく消えません」「どれくらい?」「わかりません。少なくとも1年かそれ以上は・・・」「それなら使えないだろう!戦地に派遣できない」「おっしゃるとおりです」

秘書がベルファストさんと声を掛けてきますがうるさいと跳ね除けます。「ウォルターはどこにいる?」「帰宅準備中です。副作用が出たら帰すのが規約ですよね、だから家族の元へ帰します」「ハイディ、何でこんな事をしたんだ?」「彼は出征を望んでいないからです」「だからこんな事をしたってのか?正気か」

コリンはハイディを脅迫します。「何をしても無意味だぞ。今、国防総省でプレゼンして正式なプログラムになりそうだ。俺への悪意でこんな事をしているのなら言っておくが、俺は必ずこの仕事を成功させる。ガイストは結果に報いる会社だ、俺はセコイアに出世して君は田舎町に逆戻りさ」

「もう話は終わりですか?」ハイディが言うと、今度はコリンは懐柔策に出て「俺たちはチームだろ?これまで君を教育して仕事に協力して・・・」と言いますが、ハイディに「もう結構です」と冷たくあしらわれます。「そこを動くな!今から行ってお前を正気に戻してやる」「来ても私はいませんよ」とハイディは電話を切ります。コリンは電話を切って気づきますが、プレゼン先の国防総省の大勢の人の前で電話をしていたことに気づきます。すべて聞かれてしまっていました。

時は現在です。コリンはロンと会おうと会議室に行くと、秘書のオードリーが1人座っています。コリンは「ロンはどこに?」と聞きますが、オードリーは「知りません」と答えます。「待っている間にコーヒーをくれ」と言いますがそれには答えません。

「葬儀はどうでした?ミルウォーキーの叔母様の」コリンは嘘の出張の話だと気付き苦笑して「あれか、ありがとう」と誤魔化そうとしますが、オードリーは「それともフロリダでした?タンパにも行きましたね」と詰問してきます。「君に言うのはどうかな、ロンに報告することだ」「なぜタンパに行ったんですか?」「いつものように出張だよ。仕事の一環さ」「ホームカミングで何をしていたんですか?」

しつこいオードリーに辟易して、コリンは質問に答えず「君に話すことじゃない。ロンを待とう」と言います。オードリーは構わず「顔の傷はどうしました?」と聞いてきます。コリンは呆れて苦笑いすると、「オードリー、意欲的なのはいいことだ だが立場をわきまえろ」と警告します。

オードリーは「ロンは来ませんよ。退職したんです」と告げます。コリンは驚き「新しい部門を立ち上げたところだぞ?」と言いますが、「それは続きますよ。ロン抜きで」とオードリーは返事します。

「いつロンは退職した?」「今日です」「今日?なぜ?」「本人の力不足ですよ」「じゃあ君はなぜここに?」「新しい役割でここにいます」コリンは笑いますが、オードリーは冷ややかに、何かのファイルを見ながら続けましょうと言います。

「施設で国防総省の調査員に遭遇しましたね」コリンは慌てて「何のファイルを見てるんだ?」と聞きますが、オードリーは相手にせず「事実を話すと言った後で彼を愚弄した?」と聞いてきます。「彼は苦情を上に報告すると言ってたから混乱したんだ。対策を練ろう」「どうやって?」「誰かを犠牲にすればいい」「反抗的な部下を?」「そうだ」

オードリーは「規則の違反者を?」と聞きます。コリンは渡りに船とばかりに「そうだ、バーグマンだ。彼女は感情的になっていて・・・」と言いますが、オードリーはコリンを遮り「彼女じゃない。バーグマンの話は必要ない」と冷笑して言います。コリンは、自分が犠牲にさせられそうになっているのにようやく気づき愕然とします。「これがあなたへの処分です。よく読んでください」とオードリーはコリンに1枚の紙を渡します(おそらく退職勧奨かと思われます)。

「俺抜きで解決できると思ってるのか?記憶という問題を投薬によって解決したのは誰だ?俺がすべて管理していた」「私はガイスト氏と話しました。あなたが責任を取るなら感謝して善処すると言っていました」「ガイストと話した?」「ええ農場でね」「いや嘘だろ(君の職位では話せるはずがない)」「美しい所です」

コリンはようやくオードリーがロンに代わり上司になったことに気づき、慌てておべっかを使い出します。「ようやく君の能力が認められたんだな。私は自信を持って問題解決できる・・・」「それは過去の話です」「何だって?」「今はあなた自身が問題なんですよ。そしてこれが解決策です」とオードリーは言い、紙をコリンの目の前に出してきます。

ホームカミングではクレイグがハイディの雇用記録やウォルターの退所届を作っています。ウォルターの部屋に職員が入りますが、ウォルターはベッドに横になり声もよく聞こえず、1人では歩けない状態です。グロリアがウォルターを迎えに来ます。車椅子に乗せられたウォルターを見て、グロリアは「息子に何をしたの」と叫びます。

ハイディは家に帰ってきますが、ハイディも薬の影響なのか車から出られません。異変に気づいたエレンが外から車のドアを叩きますが、ハイディは反応しません。

ハイディのウォルターへの思い

時は現在です。グロリアの元にハイディがやってきます。「私を覚えてますか?」「覚えてるわ。何が望みなの?」私たちがホームカミングでしていたことを説明したいんです」「それを聞いて何の意味があるの?」「いえ、ただあなたが知りたいかと思って」

ハイディは話し始めます。「あの施設には18人のPTSDの可能性がある帰還兵を集めました。私は面談を通して特定の記憶を探ったんです」「どんな記憶?」「感情を呼び起こし行動の障害となる記憶です。6週間のプログラムで投薬しながら、記憶に対する反応の変化を観察しました」「観察って?」「記憶が消えたかどうかです。それが私の仕事でした」

ハイディは続けます。「面談も何もかも見せかけでした」「真の目的はまた戦場へ送り返すことでしょ?」「そうです」「息子は支援と信じていたのよ。あなた達の目的は達成してたわね。あの子は電話で、うれしそうに帰らないって言ってたわ。でもその2日後にガイストからすぐ来いと連絡があり、あなたから面談の記録が届いた。あなたのした事は分かったわ。私はあなたを許さない」

「許されようとは思ってません」「あなたはあの子の年月を奪った支援してもらっているという感謝の気持ちを利用したのよ」「そのとおりです。分かっています。ただ、特定の物を見せれば彼は記憶を取り戻せるかもしれません」「なぜ戻すの?ようやくあの子は戻れたのよ。戦争や支援プログラムを体験する前のあの子に」何か話し始めようとするハイディを遮りグロリアは言います。「あの子を助けたい?」「ええ」「だったらもうほっといて。過ちの代償を払わせておいてまだ何かさせたいの?」

ハイディはウォルターとの最後の会話を思い出します。「フィッシュ・キャンプを出たら行けるところまで行ってみる。ガソリンスタンドと工具店と小さなカフェ。山の中を小川が流れていて信号機が1つだけの小さい町」ウォルターが車の旅について語ると、「そこで私たちは消える」とハイディが言います。「待って、仕事は?」「必要ない」「どうして?」「金鉱の町でしょ」「ああ昔はね」「少しは残ってるはずよ、砂金が」「確かに大金は必要ないしね」とウォルターは笑います。

「小川の近くのロッジに住んで朝日で目を覚ます」ハイディが「そして砂金すくいよ」と冗談を言い、2人は笑います。ハイディが「冬が来て嵐が来て物資が届かない」と言い、ウォルターが「でも踏ん張る」と答えます。「薪を使い果たし凍え死ぬ」「ありえるね」「他人目は気にしない、死んでるから」「雪の天使2人だね」「あるいは助かるかも」「そうだね」ウォルターが「ねえ、忘れないで。俺がいない間」と言います。「もちろん。この食事、本当においしいわ。驚いた」「そうだろ」2人は笑い合います。

ハイディは家にいます。一度ゴミ箱に捨てたホームカミングの時期に持っていた荷物をまた取り出します。車に乗り込みます。助手席にはカリフォルニアの地図があります。ウォルターと2人で見ていた地図です。食料を買い込み、途中でモーテルで休み、ハイウェイをひた走ります。途中でガソリンを入れ、地図を確認し、小さいレストランで食事します。現地の人に道を聞き、サクラメントに到着し、行程を地図に書き込んでは沢山の小さい町を通過していきます。ウォルターがホームカミングで話していたような、ガソリンスタンドと雑貨店やカフェしかないような、小さい町です。ついに一時停止の標識で止まります。フィッシュ・キャンプに到着したようです。

ウォルターとの再会

ウォルターが山小屋でテラスを作っています。ドリルが故障したようで動かなくなります。「冗談だろ?」とつぶやき、家に入って手を洗います。ウォルターは町のホームセンターまで車を走らせ、工具を買おうといろいろ吟味します。店員に「テラスづくりに苦戦してるのか?」聞かれ、苦笑いして「家より高くつきそうだ」と答えます。工具を買ったウォルターは、小さいカフェに入ります。

カウンターに座りコーヒーを頼んで、後ろを振り返ります。テーブルにはハイディがいます。突然のウォルターとの再会に呆然としています。ウォルターは「大丈夫かい?」と声をかけます。記憶がないようです。ハイディは驚きのあまり「運転しっぱなしで、今まで誰にも話さなかったから」としどろもどろになります。

「どこかへ行く途中かい?」「分からない」「え、どこに行くか自分で分からないの?」「いえ、違うわ。今日はこの町に泊まる」とハイディは答え、傍らにおいた地図を隠します。「なんだか良いところみたいだからね」「ここが?ああそうだね。へんぴな所が好きならおすすめだ」

ハイディは「あなたはこの町が好きなの?」とウォルターに聞き、「そうだね、ずっと来たかったんだ」とウォルターは答えます。「私もよ」ウォルターはハイディの前に座り、話し出します。「この辺を車で走ってて、売出し中のロッジを見つけたんだ」「ロッジ?もしかして小川の近く?」「当たりだ。気に入って住むことにしたんだ」ハイディは地図を握りしめます。

ウォルターが「あなたはどこから来たの」と聞き、ハイディは「フロリダよ」と答えます。「そんな遠くから車で、そしてここに着いた」「人に会う予定だったのよ」「でも来なかった?」「いえ、来たわ」「相手が予想と違った?」「予想どおりよ」ハイディは地図から手を離して、ウォルターを見つめて言います。「私が遅れたのよ」「これからどうするの?」ウォルターが聞きます。

そこにウェイトレスがコーヒーを持ってきます。「テラスは完成したの?」「もう少しだよ、あと半日で終わる」「昨日もそう言ったわ」「そうかも」ウェイトレスとウォルターは笑い合います。「確かにそろそろ帰らないと」ウォルターは席を立ち、2人は握手します。「デッキの製作頑張って」「あと半日で終わるよ」

1人残されたハイディは、外を歩くウォルターを見つめます。何とも言えない、ホッとしたような、それでいて嬉しいような、悲しみとか色々な感情がハイディに訪れます。ハイディはふとテーブルに置かれたフォークが斜めになっているのに気づきます。ホームカミングで、ウォルターが几帳面なハイディをからかって、ペンの向きを直していたことを思い出します。

場面はコリンとオードリーのいるガイスト社の会議室に戻ります。コリンは「従うよ、俺はチームプレーヤーだ。ガイスト氏も考慮してくれるんだろ?」と言うと、オードリーは「社として考慮します」と返事します。

コリンは紙にサインして、よろしくと言い退出します。オードリーは複雑な表情で書類に目をやりながら、試験研究用と書かれたアンプルを取り出します。ホームカミングで使われていたアンプルです。オードリーは、香水のように薬を手首に塗りつけると気持ちが落ち着いたような表情を見せるのでした。

Amazonオリジナルドラマ『ホームカミング』シーズン1エピソード10「停止」の感想・評価・解説

エピソード10「停止」。タイトルの意味は、ホームカミングプログラムの停止を意味しているのはもちろんですが、最後にハイディがウォルターと再会する町で見た一時停止の標識も掛けていそうですね。まあでも個人的にはエピソードのタイトルとしては、全体の内容を表すものではないのでいつもどおり気に入らないですね。

エピソード10の展開は、いろいろな謎が解決し現在と過去の時系列が近くなり、交互に語られる入れ替えが増えた分、いつの話をしてるのかちょっと分かりづらかったです。特にエピソード8の途中でハイディの記憶が戻ってからは、現在と過去で画面の幅も同じになったので。

例えばロンが失脚し(コリンもおそらく退職を迫られた)秘書が上司になったシーンは、トーマス・ハイディ・コリンの旧ホームカミングでの争いの後の現在の話ですが、一見これはハイディの暴挙によりコリンがプレゼンに失敗したことによるものかと思ってしまいました。よく考えればコリンはプレゼンの後もセコイアという部署に栄転してますし、前のエピソードで妻リディアと話したコリンがこの後ロンに報告すると言っているので現在の話と分かるのですが、すぐに分からず混乱しました。傷の指摘やスーツの色とか工夫はしてあるのですが、過去の秘書と現在の秘書を同じ人間にするのはストーリーは上は必要無かったのではないかと思うので、別の人間にして欲しかったかなと思います。ただ邪険に扱っていた秘書が上司になりクビを言い渡されるというのが、おおきくコリンを凋落させることになりカタルシスを感じるのは間違いないので、流れとしてはこれが自然なのかもしれませんが。

ほか、ハイディがグロリアを訪ねたのも、一瞬いつの話なのかよく分かりませんでした。

ストーリーとしてはハイディとウォルターにあの日何がおきたのかということ、そして記憶が戻ったハイディが何をしたかということ、さらにコリンがどうなったかという3点が描かれます。

ハイディとウォルターの会話、あの日にかわされた恋人どうしのような会話、それから再会してダイナーでかわされる会話、ゆったりとお互いを気遣いながら気持ちが込められていてとてもいいですね。今更ですが、最後の最後でようやくこれはハイディとウォルターのラブストーリーなんだと理解しました笑 これまでさんざん描かれてきたはずですが、どうもこれまで2人の絆が深まるのは分かっても男女としての関係みたいなものは理解できなかったんですよね。ちょっとウォルターの恋人役としてハイディが老けすぎているからですかね?

ラストではハイディは記憶が戻りウォルターは記憶が戻っていない前提です。ウォルターのハイディとの関係、お互い惹かれ合っていた記憶を呼び起こすことはハイディの願いでもあるのですが、それがウォルター本人のためになるかどうかは分からない訳ですね。グロリアとの話で伏線にあったように、特定のもの(ここでは地図)を見せホームカミングでの記憶を戻してしまうと、戦地での辛い記憶も呼び起こしてしまう、これをグロリアも懸念していました。だからハイディは地図を見せようと(今気付きましたがこれはウォルターが持っていた地図そのものかもしれないですね)何度も考えますが、最後までウォルターの身を案じて躊躇い、結局実行しないんですね。この、迷いながら地図を握りしめるシーンの演技は良かったです。

そしてラストでウォルターが立ち去った後、1人残されたハイディがカテラリーに目をやると、フォークが斜めにおかれています。これまでも何度か描かれた2人の仲の深まりを示す、ハイディのまっすぐ小物を置く几帳面な性格と、それをからかって向きを直すウォルターの行動が、記憶がないはずの今行われたということです。これは、ウォルターも記憶は戻っていたが、責任を感じているハイディの事を気遣って、あえて表立っては記憶が戻っていないフリをしていたという解釈がなりたちます。ただ、個人的にはそうではないと解釈しています。もしウォルターの記憶が戻っていたとしたら、ここであえて記憶が戻っていないフリをする意味がそこまで分からないし、はっきり伝えずあえて暗示する意図も理解できないんですよね。私は、これは2人の関係性が、以前ホームカミングで行われたように、これから新しく築かれていくという事を暗示しているのかなと思いました。2人が惹かれ合っていたあの日々は戻りませんが、新しい関係をつくることはできるということです。

さて本エピソードは、エンドロールが流れた後に少しシーンが挿入されています。コリンが退職勧奨?を受け入れるシーンです。それを終えた新しい上司オードリーが、バッグからホームカミングで使われていたような薬(試験研究用と書かれたラベルが貼られている)を取り出して、手首に塗ることで何か精神が安定したような表情を見せます。おそらく続編への伏線でしょうね。ホームカミングプロジェクトは失敗しても、ガイストはまだ悪事を働くということでしょう。

なお、シュライアが渡した葉っぱは、最後の伏線回収とはなりませんでした笑 前エピソードでトーマスが一度は職場に置いて去ろうとしたシーンで伏線回収終了ということなのでしょう。監察の仕事は終わったが、シュライアのような犠牲者が出たように、帰還兵のPTSDの問題は解決していないということをメタファーとして表現しているのでしょうね。

映像表現としては過去と現在で画面の幅を変えているのが『ホームカミング』の特徴です。過去は広く現在は狭くしていますが、それはただ時系列の違いだけではなく、実はハイディの記憶や視野も表しているんですね。エピソード8でハイディの記憶が戻ると現在の映像が一気に広くなったのはとても見事でした。

『ホームカミング』全体通してはとても良質なドラマで面白かったというのが率直な感想です。一部設定に無理がある(たった1回の服用で記憶障害がおきるような薬とか、ウォルター1例の成功で国防総省から大金が入るとか)ところもありますが、自分的にはそんなに気になりませんでしたね。シーズン2も公開が決まりましたが、こんどはシーズン1とは設定も流れも全く変わるようなので、早く観るのを楽しみにしています。

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