工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

映画

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説『カイジ・ファイナルゲーム』

投稿日:2021年9月5日 更新日:

※2021年9月5日更新

藤原竜也主演の人気映画シリーズ「カイジ」(福本伸行原作)の最新作『カイジ・ファイナルゲーム』が2020年1月10日(金)に公開されました。早速初日に観てきましたが、シリーズ3作目で初の福本伸行さんのオリジナルストーリーで、これまでのカイジシリーズの流れである「伏線」「どんでん返し」が抜群に面白かったです。

この記事では、映画『カイジ・ファイナルゲーム』の内容・あらすじ・結末をネタバレで解説しています。監督や出演俳優・キャスト、感想や評判も紹介します。

※最新記事「映画『スイング・ステート』ネタバレであらすじ解説」も合わせてお読みください。

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説『カイジ・ファイナルゲーム』の概要・感想や評判

※映画『カイジ・ファイナルゲーム』の予告

概要

映画『カイジ・ファイナルゲーム』は、週間ヤングジャンプ連載の福本伸行による人気漫画『賭博黙示録カイジ』(他2シリーズ)を原作とした映画です。底辺で「負け組」の人生を送るカイジが、人生の一発逆転を狙って命をかけたギャンブルに挑む物語となっています。

際立ったキャラが特徴の登場人物や、奇想天外なギャンブルの数々、ざわ…ざわ…という独特の擬音などが話題となり1,400万部を超える大ヒット作品となりました。

映画としては、2009年公開の1作目『カイジ 人生逆転ゲーム』、2011年公開の2作目『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』に続く3作目となり、「ファイナルゲーム」というタイトルの通り、シリーズ最終作となる予定です。

本作の広告宣伝コピーは、「これで最後だ。」です。シンプル過ぎるコピーですね(笑)。漫画に沿って製作された1作目・2作目と異なり、原作者の福本伸行さんのオリジナル書下ろしとなっています。そのため、原作にはない展開やストーリーで物語が進んでいきます。

主演は藤原竜也で、天海祐希、松尾スズキや生瀬勝久が引き続き出演しています(天海祐希は前作の第2作には出演せず)。

※公式サイトはこちらです。

映画『カイジ・ファイナルゲーム』公式サイト

※公式twitterはこちらです。

感想

私の感想としては、「う~ん、もうひとつかな」といった感じです。

まず、カイジが命をかけてゲームに挑む動機づけがやや甘く感じました。これまでのように、自分の借金を返済したり底辺を脱出したりする目的でなく(方向性としてはそうなのですが)、日本を誤った道に進めないといった大きな目的になっているからだと思います。

また、先の展開やカイジが逆転するトリックが、容易に想像できるストーリーとなっているのも残念でした。さらに、ゲームそのものの意外性が乏しかったです。これらは、本作のために新たに書下ろしたというのも原因の一つにあると思います。

ただ、はじめは気づかなかった伏線が後でどんどん回収されていくところ、また、過去シリーズの登場人物が出てきてのカイジとのやりとり、カイジの名セリフなど、原作を読んでいたり映画を観ていたりした人にとっては十分楽しめる作品になっていると思いました。

評判

映画『カイジ・ファイナルゲーム』の評判ですが、以下のようになっています(2020年1月13日現在)。

映画.com Filmarks映画 Yahoo!映画 シネマトゥデイ
3.0 3.1 2.93 2.7

全体的にはまずまずからイマイチといったところでしょうか。

キャストについては、やはり藤原竜也と吉田鋼太郎の演技に対して評価が高かったです。また、天海祐希や生瀬勝久など過去作の主演者が登場したことや、シリーズ通しての名セリフが聞けて嬉しいなどの感想がありました。

https://twitter.com/nurse_0818/status/1216649823471845379

ネガティブな意見としては、展開が先が読めるとか、主人公に都合良すぎなストーリー、これまでのカイジシリーズに比べてひとつひとつのゲームが面白くないなどの批評がありました。

https://twitter.com/RQH2TixUYIm06BV/status/1216041069139218432

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説『カイジ・ファイナルゲーム』の内容・あらすじ・結末(ネタバレ)

映画『カイジ・ファイナルゲーム』の内容・あらすじ・結末をネタバレで解説します。まずは、1作目と2作目の内容・あらすじ・結末を振り返っておきましょう。

これまでのあらすじ

1作目『カイジ 人生逆転ゲーム』

底辺で暮らすカイジは、金貸しの遠藤凛子から友達の借金の連帯保証として2百万の返済を求められます。お金が無いカイジは、ギャンブルクルーズで利根川幸雄が仕切るじゃんけんゲームに参加し一度は勝利しますが、仲間の石田のミスで失敗します。

マイクロチップを埋められたカイジは、地下で強制労働をさせられます。脱出するためビルの間の鉄骨の橋を渡りきれば1,000万円という「ブレイブメンロード」というゲームを行いますが、石田は「娘に渡して欲しい」と1,000万円の金券をカイジに託し死にます。カイジは成功しますが、借金を引かれ75万円しかもらえません。

利根川が新しいゲームEカードを提案し、カイジはマイクロチップを使ったイカサマを見破り5億円を手に入れますが、凛子にほとんど持ち逃げされます。最後にカイジは石田の娘に金券を届けて幕を閉じます。

2作目『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』

カイジは地下で強制労働をさせられています。仲間とともにチンチロリンで金を稼ぎ、カイジ1人が2週間地上に出ることに成功します。ホームレスとなっていた利根川に出会い、自分と仲間を解放する2億円を稼ぐため坂崎考太郎と「沼」と呼ばれる巨大パチンコの攻略を目指すことになります。

カジノで働く石田裕美の協力を得て勝利しかけますが、裕美の裏切りにあい失敗します。その後カジノ支配人の一条聖也と「姫と奴隷」というゲームで戦い、今度は裕美の助けを得て勝利し3,000万円手に入れます。

カイジ・坂崎に加え利根川と裕美も参加し、4人で「沼」に挑戦します。カイジ達はイカサマを行い裕美に裏切られますが、実は裕美も騙されておりカイジ有利に進みます。一条の最後の作戦も、裕美の再度の寝返りにより破り4人は大金を手にします。

カイジは報酬により自分と仲間の解放に成功しますが、利根川が最後の勝負を挑みます。勝負の最中にカイジの持ち金が燃えてしまい勝負は終了しますが、実は利根川に騙されていて、お金は奪われたのでした。

本作のあらすじ

ここから3作目の本作の内容・あらすじ・結末になります。

大槻との再会

2020年の東京オリンピックが終わり、日本は未曾有の不景気の中、多くの人が貧しく希望のない生活を送っていました。カイジは派遣社員として底辺で暮らしており、派遣会社の良善興業社長である黒崎義裕(吉田鋼太郎)の、同僚の派遣社員で元時計職人の杉山さん(伏線です)への、情け容赦ない振る舞いに反発・衝突しますが、軽くあしらわれてしまいます。

そんな時、カイジは大槻太郎(松尾スズキ)に再会し、「バベルの塔」と呼ばれているギャンブルゲームに誘われます。「バベルの塔」とは、ビルの屋上に立てられた棒の先に取り付けられた1枚のカードを奪い合うゲームです。カードの表は電卓になっており、最高で9億9,999万円獲得できます。カードの裏は「魔法のキー」という、人生を一変させる秘密を知ることができます。

カイジは運任せのゲームだといったんは断りますが、「棒が立つビルの情報がある」と大槻から聞かされ、参加することにします。

バベルの塔

「バベルの塔」が立つビルが発表されると、何百人もの参加者がそのビルに殺到します。ビルの屋上では大勢に人がひしめき合い、塔を登りますがみな邪魔しあってなかなかたどり着けません。カイジは隣のビルから鉄骨を渡して、鉄骨の上から塔の先のカードを奪おうと鉄骨を一歩一歩慎重に渡っていきます(第1作を思い出しますね)。

その時突然どこからかドローンが飛んできて、カードを掠め取ろうとします。参加者はバチンコなどでドローンを落として邪魔します。カイジも気づかれ「落とせ、落とせ」の大合唱の中、鉄骨を揺らされて落ちかけます。その隙に塔を登った参加者がカードを取りかけますが(伏線です)、カイジはいちかばちか鉄骨から飛び込んで無事カードを得ることに成功します。

カイジは大金を得られる表の電卓でなく、裏の「魔法のキー」を選んで秘密を入手します。大金を得たことが知られると殺される可能性があるので、それを避けて現金以上に稼げる可能性がある方を選んだのです。

東郷への協力

「魔法のキー」により、カイジはある洋館にたどり着きます。カードを開けて入った中には、桐野加奈子(関水渚)が待っています。桐野は大阪大会での優勝者であり、空から大量に撒かれたカードを運良く手に入れた、自称「ラッキーガール」(伏線です)なのです。

部屋に大富豪の東郷滋(伊武雅刀)と、秘書の廣瀬湊(新田真剣佑)が入ってきます。東郷は「預金封鎖により自分たちだけ勝ち逃げしようとする政治家を止めたい」と言い、「政治家への資金の不足分500億円をギャンブルで稼ぐため」にカイジに協力を求めます。

カイジは「メリットがない」と断りますが、東郷から相応の礼が支払われるということ、また、桐野からも「もうカチンコ始まってるよ、キュー!(伏線です)」と説得され協力することを決意します。秘書の廣瀬はカイジを庭に誘い、東郷について話します。東郷は愛人と、その間に産まれた子を捨てていました。その際、手切れ金として1枚の絵画を渡しています(伏線です)。

場面は変わり、カイジが突然何者かに襲われ誘拐されます。犯人は「バベルの塔」を争った菅原太一達でした。菅原達は親のロボット工場(伏線です)を再建するために、何者かにカイジが大金を持っているとの情報を得て(伏線です)、カイジのお金を奪おうとしたのでした。

しかしカイジはお金を持っていません。カイジは菅原達に「クズ、クズ、クズ」と連呼し説得して、これから東郷と行う作戦に参加させることにします。カイジ達は東郷の洋館で、帝愛ランドで戦う決意を新たにします。カイジは「話がある」と東郷と2人で何か話します(伏線です)。

最後の審判 人間秤

大槻と東郷は帝愛ランドで「最後の審判 人間秤」で対決することになります。「人間秤」とは、対決する2人の財産を金塊に変えて秤に載せ、重いほうが勝つゲームです。所有する財産だけでなく「Friend(友達)」「Fixer(協力者)」「Family(家族)」「Fan(一般人)」の支援者が、秤に金塊や金貨を載せることもできます。

まずはお互いの全財産を金塊に換えて秤に載せます。予想通り、東郷の方が100億円ほど多く有利でした。「Friend(友達)」では、大槻の秤にどんどん金塊が載せられていきます。大槻は派遣社員に借金させて、友達と偽っていたのです。反対に、東郷の友達は裏切り大槻に味方したり、骨董品が違法と判定されたりと、黒崎の計略で東郷の金塊は増えていきません。

「Fixer(協力者)」でも黒崎の計略にあい、銀行は予定の融資を貸してくれませんでした。「Family(家族)」では大槻は3日前に結婚したと偽り、資産家の娘から110億円を秤に載せます。一方で東郷の弟は港区の土地を換金しますが、まったく価値がありません。実は政府がその土地の周りにゴミ処理場を作る計画を発表し、価値が暴落していたのです。これも黒崎の策略でした。

カイジがなぜ東郷の協力者や家族の情報が漏れているのか考えたとき、秘書の廣瀬を疑います。ふと見ると廣瀬がいません。廣瀬は「Family(家族)」として登場しました。廣瀬は東郷の愛人の子だったのです。復讐のために廣瀬は東郷に近づき、3年間秘書を務めていたのでした。

廣瀬は東郷に渡された1枚の絵画を換金し、全部黒崎に賭けると言います。黒崎は東郷を調べ上げ廣瀬の存在を知り、復讐の機会を提供していたのです。「最低100億円はくだらない名画だろう」とほくそ笑みます。しかし査定結果は0円でした。

驚く廣瀬と黒崎に、カイジは言います。「それは東郷さんの絵だから、価値は無い」。東郷は愛人と子を捨てたのではなく、3人で過ごすつもりで愛情を込めて絵を描いていたのです。しかし廣瀬を生んで愛人のひろみは死に、廣瀬とも生き別れになってしまっていたのです。

黒崎は怒り「お前には何の価値もない!」と叫び、欠けた金貨を投げつけます。カイジは続けて「3年間東郷さんのそばにいて、復讐する相手ではないと分かっていたのではないか?」と言います。廣瀬も反省し「母ならこうしていたはずだ」と言い、欠けた金貨を東郷の秤に投げ込みます(伏線です)。

「Fan(一般人)」にも黒崎は巧みに演説し、勢いのある黒崎に乗っかり持ち金を倍にしようと、群衆はみな黒崎の秤に金貨を載せていきます。桐野は心配になりますが、カイジは最後まで諦めないと言います。その時、菅原達がアタッシュケースを持って会場に現れます。カイジは万一資金が足りなかったときのためにギャンブルで増やせるよう、東郷から軍資金を10億円預かっていたのでした。

ドリームジャンプ

カイジ達は10億円を10倍の100億円に増やすため、帝愛ランドのカジノに急ぎます。しかし、カジノは黒崎の手がまわり、すべて終了していました。唯一できるのが、「ドリームジャンプ」というバンジージャンプのようなゲームです。

「ドリームジャンプ」とは、体にロープをつけて高い場所から落ちるゲームです。10本のロープのうち1本だけ繋がれており、1人が助かり9人が死ぬという、大変危険度の高いギャンブルでした。ただし勝利すれば10倍になり、目標の100億円を手に入れることができます。

危険を承知で「ドリームジャンプ」で勝負しようとするカイジの前に、遠藤凛子が現れて言います。「止めておきなさい。あれは当たり番号をあらかじめ知っていない限りやるものではない」。それを聞いたカイジは、以前帝愛ランドで働いていた凛子にアドバイスを求めます。

凛子のアドバイスとは、「ドリームジャンプ」の電源を落とせば、直前の当たり番号がそのままもう一度来るというものでした。そこで桐野はゴミ箱から外れクジを集めて当たり番号を調べ、廣瀬は機械室に忍び込みブレーカーを落とします。当たり番号は9番であることがわかります。

廣瀬が警備員を押さえている間に、「ドリームジャンプ」の会場に桐野が乱入します。桐野はカイジに当たり番号9番を叫んで伝えますが、距離があり口の形だけでは「9番」なのか「10番」なのか判明しません。ロープを選ぶ時間がきてしまい、カイジは外れの「10番」を選んでしまいます。

「人間秤」では〆切の5時10分になってもカイジ達は現れません。大時計が鳴って、東郷はショックのあまり倒れてしまいます。そこにカイジ達が100億円の金塊を持って戻ってきます。カイジは10番を選ばずに9番を選んで生き残っていたのです!なぜカイジは9番を選べたかというと、桐野が警備員に捕まりながらも後ろでで、カチンコの「キュー(9)」を指で表していたからです。

それを知った大槻は大時計を指差し「時間切れだ!もう俺の勝利だ!」と宣言しますが、カイジは冷静に答えます。「大時計は時間が早く進んでいるからまだ5分ある。時計を見てみろ!」。確かにまだ時間は5分残っていました。

カイジは言います。「最後にギャンブルで資金を増やさなければならなくなった時のために、大時計に細工していたんだ」。実は大槻の会社で働いていた元時計職人の杉山さんが、クビになった後に帝愛ランドで働いて、大時計に細工していたのです。

大槻が笑って「だとしても上空の秤にどうやって金塊を載せるつもりだ?」と言います。その時、菅原達が登場しドローンで金塊をどんどんカイジの秤に載せていきます。カイジは菅原達に親の工場の機材を使って、ドローンを作らせていたのです。

また、坂崎孝太郎(生瀬勝久)も現れ、「負けたらあかんで!」と叫び、群衆を巻き込み金貨を投げ込み始めます。しかし、それでも大槻の方が金塊・金貨を集めていて、秤は大槻の方が重く傾いていました。

大槻との決着

大槻の勝利と思いきや、大時計の針に乗っかっていた金貨が何枚かカイジの秤に落ちてカイジの方に傾きます。それでもほんの少し大槻が勝っていましたが、最後に1枚の金貨がカイジの秤にこぼれ、カイジが逆転勝利します。最後の最後、カイジに勝利をもたらせた1枚の金貨は、半分に欠けていて大槻が冷笑した廣瀬の金貨だったのです。

カイジ達は勝負に勝ち1,000億円を手にします。負けた大槻は、カイジの首を絞めて「死ねっ!死ねっ!と叫びますが、警備員たちに捕まり大槻は連れ去られます。おそらく地下で強制労働させられるのでしょう。

カイジ達が政治家に1,000億円賄賂を渡そうと部屋を出ようとすると、そこには高倉がいました。「預金封鎖の決定を1日早めた」と高倉に宣言され、さらに、東郷が病院で亡くなったことを知ります。

八方塞がりのカイジ達でしたが、桐野が預かっていた東郷の携帯が鳴っているのに気づきます。カイジは電話に出ると、それは東郷の依頼を受けた印刷局からの電話でした。「お前は本当にラッキーガールだ!」カイジは叫びます。

場面は変わり、政治家がコンテナに入り新紙幣を入手しようとしています。入り口の暗証番号は開きましたが、なぜかコンテナの暗証番号が開きません。慌てた職員は、預金封鎖の黒幕である首相首席補佐官の高倉に電話しますが、開かない理由が分かりません。そこにカイジが現れて、東郷の作戦を話します。

東郷は1,000億円を手に入れても政治家の賄賂などに使おうとはせず、政治家が新紙幣を入手しようとする倉庫の入り口・コンテナ・トランクの暗証番号を変えることを、印刷局の職員に頼んでいたのです(伏線です)。カイジは東郷の遺志を受け継ぎ暗証番号を変更していたので、コンテナの鍵は開かなかったのです。

ゴールドジャンケンと高倉との対決

カイジと首相主席補佐官の高倉は、「預金封鎖の解除」と「入り口・コンテナ・トランクの暗証番号」を賭けて、「ゴールドジャンケン」で対決することになります。「ゴールドジャンケン」とは3回勝負のジャンケンで、少なくとも1回は小さな金塊を握って出さなくてはならない(=自動的にグーとなる)のがルールです。高倉はこのゲームがとても得意で、以前大臣の退任を賭けて勝ったこともあるぐらいです。

1回目は高倉がチョキ、カイジがパー。カイジは金塊を握りグーを出さなくてはならないため、2回目はお互いグー。カイジは追い込まれます。その時、廣瀬が高倉の必勝法の秘密に気づきます。金塊を握るとどうしても力が入るため、腕や肩の動きでグーが出るかどうか読んでいたのです。

最後の勝負、金塊を握らなければグーを出す必要がないため、カイジはパーかチョキを出すと読んだ高倉は、チョキを出します。しかしカイジは裏を読んでグー!カイジも高倉の必勝法の秘密に気づいていたのです。「お前がそんな単純で良かった」とカイジは言います。

高倉は勝負に負けましたが「スーツケースのキーは明日のお昼に自動解除されるから、入り口とコンテナの暗証番号さえ分かれば良い」とまったく焦らず、約束の預金封鎖の解除も行いません。「約束を守れ」と憤るカイジを尻目に高倉はその場を離れます。桐野と廣瀬はがっくりしますが、カイジは笑っています。

預金封鎖が発表され、政治家はコンテナでスーツケースを開けます。大量の新紙幣と思いきや、中身はほとんどが旧紙幣でした。東郷は、印刷局の職員に一番上だけ新紙幣にするように指示していたのです。政治家達は思惑が外れ狼狽えます。

場面は変わり、カイジと高倉は雨のサッカー場で対峙します。「日本のために犠牲は必要だ」と弱者を切り捨てようとする高倉の主張に対し、「圧倒的多数の弱者こそ日本だ」とカイジは反論します。スクリーンにニュースが映され「預金封鎖はデマだった」という政府発表があった事が報道されます。慌てた政治家が発表したのでしょう、高倉は負けを悟ります。

カイジが「預金封鎖を止めたぐらいで政治家の勝ち逃げはさせない」と言います。そのタイミングで、東郷の家にいた菅原達がある動画をネットにアップロードします。そこには、コンテナに入り自分達だけ預金封鎖の時に新紙幣を得ようとする大臣達の姿が移っていました。カイジは、政治家も罠に嵌めていたのでした。

分け前を得てラスト

東郷の洋館の前に、カイジ・桐野・廣瀬と菅原達が集まります。目の前にはいくつものスーツケースがあります。そうです、カイジ達は大臣達のスーツケースを奪い大金を入手していたのです。菅原達はそれぞれ分け前を得て車に積むと走り去ります。

桐野はカイジにスーツケースを2つ見せて、好きな方を選ばせます。カイジは、迷わず大きなスーツケースを選び、3人は別れます。大金を手に入れたカイジは居酒屋に入り、訝る店員に「大丈夫、金ならたくさんあるから!」と言い、大量注文して飲み食いを始めます。

場面は変わり、お金の入ったスーツケースを引っ張る桐野の先には…なんと凛子がいました。桐野はドリームジャンプの攻略法を凛子から教えてもらう代わりに、カイジの取り分を凛子に渡す取引をしていたのです(ただし凛子は、小さいケースを選べばカイジもお金がもらえるようにチャンスを与えていた)。凛子は言います。「カイジなら大丈夫。あんなに底辺が似合う男はいないから」。

スーツケースを開けて騙されたことに気づいたカイジは、「こうなったらとことん飲んでやる!」と言い、生ビールをぐいっと飲み干し「あーキンキンに冷えてやがるっ!悪魔的だ!」と叫んだところで、物語は幕を閉じます。

工藤元(kudogen)の映画あらすじ・ネタバレ解説『カイジ・ファイナルゲーム』の製作・監督・出演俳優(キャスト)

映画『カイジ・ファイナルゲーム』の製作・監督・出演俳優(キャスト)を紹介します。

製作

企画は日本テレビです。製作(プロデュース)は製作委員会方式を取っていて、日本テレビ・ホリプロ・東宝・読売テレビ・ヒントから各1名ずつプロデューサーとして参画しています。

監督

  • 佐藤東弥(さとうとうや)

日本テレビで『金田一少年の事件簿』『ごくせん』『ハケンの品格』『家政婦のミタ』『掟上今日子の備忘録』などの演出を担当、映画としては『ごくせん』や本作を含むカイジシリーズの監督を務めています。ドラマとしては比較的、漫画を原作とした作品を多く手掛けています。

出演俳優(キャスト)

  • 伊藤カイジ(藤原竜也)
  • 高倉浩介(福士蒼汰)
  • 桐野加奈子(関水渚)
  • 廣瀬湊(新田真剣佑)
  • 黒崎義裕(吉田鋼太郎)

このあたりが主要キャストです。

みどころとしてはやはり主人公のカイジ役の藤原竜也さんですね。この方はワルやクズを演じさせたら天下一品だと思います。『藁の楯』の殺人犯役、『るろうに剣心』の志々雄真実役、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の“殺人犯”役など、とても印象に残っています。ただ個人的には、最近は少しオーバーアクティング(『Diner ダイナー』の絶叫など)が気になっていて、本作でもややそうした傾向があるのが少し残念でした。

凖主役と言ってもいいと思います、黒崎義裕役の吉田鋼太郎の演技も見ものです。特にカイジを騙したり嵌めたりした時にほくそ笑む表情が、いかにも腹黒さがにじみ出ていてよかったです。

ほか、注目なのが敵の高倉浩介を演じた福士蒼汰さんです。普段はさわやかなイメージで好青年的な役柄が多いのですが、本作では凄みのある悪役を演じていて、ぐっと演技の幅が広がったように感じます。

あとは秘書の廣瀬湊を演じた新田真剣佑ですね。表情のない秘書役をクールに演じていて、こちらも今までの役柄とはガラッと変わった感じです。筋肉でスーツがムチムチなのも必見です(笑)。

他に、大槻太郎(松尾スズキ)、坂崎孝太郎(生瀬勝久)、遠藤凛子(天海祐希)、東郷滋(伊武雅刀)、人間秤の勝利者(篠田麻里子)など実力俳優が脇を固めています。

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