工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

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【初日に鑑賞】映画『劇場版きのう何食べた?』あらすじネタバレ結末ラスト伏線感想評判原作

投稿日:

2021年11月3日(金)公開初日に、映画『劇場版きのう何食べた?』を映画館のスクリーンで実際に観てきました。原作・ドラマから好きな作品でしたが、映画もとても良かったです。

本サイトでの記事では、映画『劇場版きのう何食べた?』のあらすじをネタバレで紹介しています。未見の方は注意してください。ぜひ実際に映画館に足を運び、スクリーンで鑑賞してから読んで頂くことをお勧めします。

また、原作・ストーリー、展開・伏線・ラスト、評価・レビュー、制作陣やキャストについても解説しています。

映画『劇場版きのう何食べた?』の基礎知識

まずは、映画『劇場版きのう何食べた?』を”100倍楽しむための基礎知識”を解説します。

簡単なあらすじ

シロさんとケンジは京都旅行に来ています。あまりにも優しすぎるシロさんにケンジは逆に心配になりますが、実は母親に「もう正月はケンジを連れてこないで」と言われた罪滅ぼしなのでした。ケンジは安心しますが、少し傷つきます。

ジルベールの子どもや家族を否定するような発言から、シロさんは母親を優先しケンジをないがしろにしてしまった事を悔やみます。シロさんは母親に「もう正月は、ケンジを拒否する実家に帰らない」と宣言します。

一方ケンジも、若い美容師の同僚の「言いたいことは言うべきだ」という発言や、母親から「いつまでも恋人が一緒にいてくれるとは限らない」と言われ、自分に置き換え見つめ直します。

ケンジは薄毛を指摘され、シロさんに内緒で食事制限したり通院したりしますが、シロさんは怪しみます。ジルベールがいなくなった事件をきっかけに、「ケンジがいなくなってしまうかも」と心配し動揺します。

髪を切り金髪になったケンジを見て、シロさんの動揺は頂点に達し「お前、まさか死なないよな?」と聞いてしまいます。ケンジは今までの行動の訳を話し、2人はお互い誤解がとけ、絆が深まります。

概要

映画『劇場版きのう何食べた?』は、よしながふみの同名マンガを原作としています。よしながふみといえば、代表作は本作と『大奥』。同人出身の漫画家でありボーイズラブを手掛けているということも影響しているのか、同性愛を扱った作品が多くみられます。また、食というものにもこだわりを持っている作家で、本作は「同性愛」「食(料理」という2つを題材にしているため、本領発揮というところかもしれません。

内容としては、ゲイである弁護士の「筧史朗」と美容師の「矢吹賢二」の2人の生活をベースに、ゲイである故に起きる事件やすれちがい、悩みや生きづらさを背景にしながらも、愛する人を思いやり労る気持ちは、男女と変わらないということを伝えてくれます。また、シロさん(筧史朗)はマメな料理好きであり、料理に何を作ろうか考え、食材を買い、料理の作り方を漫画内で解説するシーンが多いのも特徴です。

モーニング連載の漫画もそこそこ人気だったとは思うのですが、ゲイを扱っているということもあるのか大ヒットとはなっていませんでしたが、2019年にテレビ東京でドラマ化され、一気に全国区になりました。なお、料理についてのシーンはシロさんの頭の中で考えていることで、漫画では吹き出しを変えることで簡単に表現できるのですが、個人的には実写ではうまく表現できないだろうと思っていたのですが、全く違和感なく受け入れられました(笑)。私の好きな小説で山田詠美さんの『夕餉』(『風味絶佳』内短編)も、似たような表現が多いので、ぜひ実写化してほしいと思いました。

映画『劇場版きのう何食べた?』のあらすじ・ネタバレ(詳細)

映画『劇場版きのう何食べた?』のあらすじを、公開初日に映画館のスクリーンで鑑賞した記憶にもとづきネタバレで解説しています。

※完全ネタバレであらすじを紹介していますので、鑑賞前の方はご注意ください。ぜひスクリーンで鑑賞後、補完のために読んでもらえれば嬉しいです。

京都旅行

ケンジ(内野聖陽)の誕生日プレゼントとして、シロさん(西島秀俊)とケンジは京都旅行に来ています。大好きな人と2人で京都旅行とあって、ケンジはハイテンションです。風情のある寺社、ケンジがテレビで観て食べたかったカレーうどん、好きな昼ドラで使われる場所などを、シロさんのエスコートでめぐり幸せな気持ちです。しかし、豪勢な老舗旅館に着き紅葉を観に行く段になり、いつもはゲイバレを恐れてやらない2人での写真や手つなぎをしてくれるシロさんに、「もしかして別れ話を切り出される?いや、それどころじゃない、重い病気、もしかして死ぬの?」と逆に不安になります。

旅館に戻り、ケンジは「シロさん、もしかして死ぬの?」と聞いてしまいます(伏線です)。シロさんは笑って、「そうじゃないよ。逆に謝らなきゃいけないことがある。」と言います。実は、今年のお正月に実家にケンジを連れていった後、母親(梶芽衣子)が心労で倒れてしまったのです。心の底では同性愛を受け入れられなかった母親から、「もう正月にはケンジを連れてこないでほしい」と言われてしまったのです。

ケンジは逆に安心して「なんだ、そんなこと?良かった。気にしないで」と言います。シロさんも安心して、「ごめんな、でもお前も”死ぬ”とか言うのよくないぞ」と返します(伏線です)。

ゲイと家族

旅行から戻ると大ちゃん(山本耕史)から電話があり、冷蔵庫が壊れたので食材を引き取って欲しいということでした。ジルベール(磯村勇斗)と一緒に大量の高級食材が持ち込まれます。シロさん・ケンジだけでは食べられないと考え、買い物仲間の佳代子さん(田中美佐子)を呼び出します。

佳代子さんがジルベールをケンジと勘違いするなど2人は性格が合わなそうですが、佳代子さんの采配で、アクアパッツァ、簡単ローストビーフを作ります。料理ができるころ、佳代子さんが「実は娘に子どもができるのよ」と言います。シロさん・大ちゃんは祝福しますが、ジルベールは子どもなんていらないでしょ、と冷たく言います。(※蛇足ですがこのシーンの田中美佐子さんの演技は素晴らしいと思いました。)

ケンジが仕事から帰ってきて、4人で料理を堪能します。来年のお正月に、シロさんがケンジを実家に連れて行かないことを聞いたジルベールは、「何かあったんだ。でも、家族に縛られるなんて馬鹿らしいよ」と言います。大ちゃんは窘めますが、シロさんは自分の身に置き換えてつまされる思いを感じます(母親の気持ちを優先して、ケンジをないがしろにしてしまったこと)。

自分を見つめ直すケンジ

ケンジの職場に新人の若い美容師(松村北斗)が入ってきます。若い美容師は空気が読めず、浮気がバレた店長をからかいます。また、いま同棲している相手がブスで年増でとバカにするような発言をして、全員ドン引きします。その時その同棲相手が来店しますが、接客しながらも態度の悪い言動が続きます。

夜になり店長とケンジが若い美容師と飲みに行き、態度の悪い言動を注意します。しかし若い美容師が「自分は思ったことをそのまま伝えているだけ。一番身近な人に思ったことを言えないなんておかしいでしょ」と言い返します。ケンジは窘めながらも、自分の身に置き換えて考えます(シロさんとお正月一緒に過ごせないことについて、遠慮して気持ちを伝えきれていない事と思われます)。

ケンジの母親から電話があり、別れた父親が亡くなったことを知ります。葬儀のため実家に帰ると、母親から埼玉の実家(美容院)を継がないか?と言われます。今の生活を捨てられないと断りますが、「その人はいつまでも一緒にいてくれるの?」と言われ、少し考えてしまいます。

シロさんの決意

ジルベールに影響され、シロさんは実家にいき両親に伝えます。「ケンジが女性のお嫁さんだったら、”実家に来るな。会いたくない”というのがどんなにひどい事か分かるよね。自分も甘かったけれど、もう正月には帰らない」。

夜、いそいそとおせち料理を作ろうとするシロさんを、ケンジはいぶかしがります。シロさんは「正月は実家に帰らないことにした」と言います。嬉しい反面動揺するケンジに、シロさんが謝ります。「お前、本当は傷ついていたんだろ?ごめんな」。

ケンジは泣きながら正直に自分の気持ちを話し、2人は改めて愛情を深くします。ケンジはハグしようと手を伸ばしますが、またシロさんにかわされます。

シロさんの誤解と心配

ケンジは職場で、最近髪が薄くなってきたのではないかと言われます。同僚からは食事に気をつけるように言われ、病院で治療を受けたほうがいいと勧められます。シロさんはスーパーへの帰り道、ケンジが若い美容師と2人で仲睦まじく歩く様子を目撃します。「同僚だろう」と自分に言い聞かせますが、同時に嫉妬している自分に驚きます。

家に帰りケンジの好きなものを作ってやろうと言い、「油淋鶏はどうだ?」と聞くと、「お腹がそんなに空いてないから、あっさりしたものがいい」と言われ、ブリ大根を作ります。好物のブリ大根ですら残すケンジを訝しく思います。

そんなある日、シロさんは病院に向かうケンジを見かけます。何も聞かされていなかったので「病気でもしているのか?」と心配になります。

職場を出ようとしたシロさんは、大ちゃんに引き止められます。なんとジルベールが家出してしまったということです。レストランで「心配ないですよ」とシロさんは伝えますが、逆に大ちゃんに「僕らゲイはいつ別れたり離れ離れになってもおかしくなんですよ」と反論され、自分とケンジとの関係も同じだと気づきます。※ジルベールは後に近くのカフェで発見されます。

誤解がとける

ケンジが家に帰ると、シロさんは驚きます。髪を短く切り金髪に染めていたからです。シロさんは、ケンジが最近食が細いこと、病院に通っていること、賃貸契約更新にすこし躊躇がみえたことを思い起こし、また、ジルベールがいなくなったことも含め、ケンジがいなくなるのではと心配な気持ちでいたたまれなくなります。

「お前、最近おかしいよ?まさか死ぬなんてことないよな?」シロさんが涙ながらに聞きます。シロさんがケンジの最近の行動を誤解していたことを知り、ケンジは髪が薄くなってきて脂物を控えたり外来治療に行っていたこと、実家を継がないかと言われてすこし考えた事を伝えます。

「お前が実家に行くなら引っ越しも考えないとな」と言うシロさんに、ケンジは「そんな選択肢もあったの?」と驚き、また、シロさんに深く愛されていることを改めて気づきます。ケンジは笑って「そうだシロさん、”死ぬ”なんて言っちゃだめだよ」と言います(伏線回収)。

2人は様々な誤解や行き違いが溶け、よいムードになったケンジはシロさんに迫りますが、またかわされます。

ラスト

スーパーで佳代子さんと偶然会うと、孫が生まれたと言われます。孫の名前は悟朗と言い、偶然ですがシロさんの父親の「悟」とシロさんの名前「史朗」の2つを合わせた名前でした。シロさんはまるで自分に家族ができたような、不思議な気持ちになります。

シロさんと母親が実家で料理をつくっています。実家で昔よく食べていた「肉団子」の作り方を教えてもらいにきたのです。母親はシロさんに言います。「史朗さん、あなたは、あなたの家族を一番大事にしてね」。シロさんは母親にほほえみ、うなずきます。シロさんが帰ったあと、両親は縁側で桜が咲く庭を見ています。「ちょっとお酒を飲みたいな」「肉団子をアテにしましょうか」「いいね」。2人は今後も仲睦まじく老後を過ごすことを予感させます。

舞台は変わり、シロさんはケンジの待つ公園に花見に行きます。途中で佳代子さん家族に会い、赤ちゃんの「悟朗」を見せられます。新しい家族が生まれたのです。佳代子さんは「それじゃね、シロさん」と言います。お互い別に家族がいることを暗示させます。

シロさんはケンジと合流し、お花見をします。ケンジはシロさんが作ったお弁当、特に「肉団子」を満喫しています。ケンジはシロさんの白髪を取ろうとするふりをして顔を近づけ、キスしようとしまうすが、シロさんにかわされます(伏線回収)。「歳取ったな」「歳取ったね」シロさんとケンジがハモって笑い合うシーンで、今後も2人は幸せに暮らす予感を感じさせ、映画は幕を閉じます。

映画『劇場版きのう何食べた?』の感想・クチコミ、評価・評判

映画『劇場版きのう何食べた?』を鑑賞した私の感想と、みんなの評判です。

私の感想

私の感想としては、とても面白く、そして誰も傷つけない、笑いあり涙ありの良作だなと思いました。同性愛を題材にしているので、受け付けがたい方ももしかしたらいるかもしれないですが、いわゆるラブシーン的なものは抑えてあり(シロさんが照れてやりたがらないという設定)、割と老若男女(こどもも含め)問題なく観れるのではないかなと思いました。同性愛カップルならではの悩みや苦しみが背景にあるのですが、何よりシロさん・ケンジの愛情やスキンシップ、誤解やすれ違いがコミカルに描かれ、また、料理を作ったり食べたりするシーンがそれなりにボリュームがあり、全体の雰囲気を重いものにしていません。

また、原作からそうなのですが、この作品には悪人は基本的に出てこず、言動で他人を傷つけてしまうことはあるにしても、みな他者を思いやり、他人の言動から自分の言動を省みることのできる人だけ出てきます。そういう誰も傷つけない作品だからかもしれませんが、原作者は「他人を思いやり慈しむ気持ちが大事なのは、男女も同性愛も変わらない」という事をいいたいのかなと思っています。

ただ、この劇場版は原作やドラマ版以上に、「世の中には様々な考えがある」ということを強めに主張していると感じました。シロさんの両親がケンジを拒絶してしまうエピソード、ジルベールが家族や子どもを否定するシーン、原作にはない若い美容師の考えなど。脚本家が世情を反映したものかもしれませんが、個人的には若い美容師の部分はいらないかなと思いました。同棲している彼女との別れをあっさり受け入れるところで、全員がその態度を称賛するのですが、よく理解できませんでした。

あと、原作・ドラマ・映画版と、シロさんの仕事(弁護士業務)が出てきていて、今回はホームレスの冤罪を国選弁護人として引き受けるエピソードなのですが、正直なぜこのエピソードに?という疑問が残りました。裁判員裁判の問題点や弱者の置かれている境遇など、もちろんそれぞれ解決すべき社会課題ですが、本作のテーマとのつながりがよく分かりませんでした。もっとテーマに沿った事件を取り上げるべきかと思います。

ただこうした私にとってよく分からなかった部分も、観方によって変わる可能性はありますし、全体として振り返ると様々なエピソードが複合的に絡み合ってよい脚本だなと思いました。

映画自体はおそらく漫画やドラマのファン層に観られている(実際に映画館に行った感じでは、どちらかというと年齢層若めの女性が圧倒的に多いという感じでした)ので、そもそも楽しもうという観客が多く、冒頭のケンジの演技から笑いがおきるなど、映画館自体もアットホームな雰囲気に包まれていました。大きいスクリーンという意味ではなく、映画館でみんなで観るとより楽しめる作品かなと感じました。

また、想像ですがシロさんケンジの演技にはアドリブが多く(おそらくケンジ役の内野聖陽がしかけている)、思わずシロさん役の西島秀俊が(たぶん素で)笑っているようなシーンがちょくちょくあります。内野聖陽がケンジになりきっているので、甘えたり迫ったりするシーンでアドリブを挟んでくるのでしょうね。通常は違和感があるのですが、本作では(自分もファンとして暖かい目で観ているからか?)あまり気になりませんでした。

最後に、劇場版を観て改めて感じたのですが、料理というものは「(あの人のために)何をつくるのか」「(あの人の)好きなものをつくろうか」「(あの人が)美味しく食べてくれるだろうか」「(あの人と食べて)美味しくて幸せ」「(あの人に)感謝の気持ちを伝える」など、愛情と一緒だなと思いました。それも含めて、こうしたテーマを表現した原作が素晴らしいということだと思います。

映画『劇場版きのう何食べた?』の評価・評判

映画『劇場版きのう何食べた?』の評価・評判ですが、以下のようになっています(2021年11月3日現在)。

映画.com Filmarks映画 Yahoo!映画 シネマトゥデイ
3.9 4.2 4.66 3.5

少しレビューサイトによってばらつきがあり、Yahoo!映画がかなり高めですが、そこを抜いても全体として高評価だと思います。

クチコミの中でポジティブな意見としては、西島秀俊さん演じるシロさんと、内野聖陽さん演じるケンジとの軽妙なやりとり、愛にあふれるシーンにほっこりするとか、こっちまで幸せになるなどの意見が多かったです。

https://twitter.com/nobu_sun_love12/status/1455759718111059971

一方、ネガティブな意見としては、目を皿のようにしてTweetを探したが、見つかりませんでした。。。。もともと原作やドラマのファンがメインに鑑賞しているという背景はあると思いますが、老若男女だれも傷つけない世界観が評価されているのだと思います。

仕方がないのでポジティブTweetを他にも貼っておきます(笑)。

https://twitter.com/Poolsukisuki/status/1456049233849511938

https://twitter.com/tomochi_Uchisei/status/1455872833142214662

映画『劇場版きのう何食べた?』の制作陣

映画『劇場版きのう何食べた?』の制作陣です。

製作スタッフ

製作・監督・脚本

製作は『劇場版「きの何食べた?」委員会』で、テレビ東京とエイベックス・ピクチャーズの制作、配給は東宝です。

監督はドラマ版を担当した中江和仁、ほかに『大豆田とわ子と三人の元夫』を手掛けています。何となく共通する雰囲気、家族愛みたいなテーマを感じますね。脚本は安達奈緒子、こちらもドラマ版と同じです。

出演俳優・キャスト

  • 筧史朗(西島秀俊)
  • 矢吹賢二(内野聖陽)
  • 小日向大策(山本耕史)
  • 井上航(磯村勇斗)
  • 富永佳代子(田中美佐子)
  • 筧久栄(梶芽衣子)
  • 田淵剛(松村北斗)

映画『劇場版きのう何食べた?』の俳優・キャストとは、このあたりが主要メンバーになります。

西島秀俊はもちろん「筧史朗」役にピッタリで良いのですが、本作では結構シロさんが悩み苦しむシーンがあり、鬼気迫る演技を見せています。ただ、なんと言ってもこのドラマ・映画は「矢吹賢二」役の内野聖陽に尽きます。車チュー不倫で離婚したイケメン俳優ぐらいの認識だったのですが、役になりきってそれ以上を引き出す演技力が脱帽です。正直ドラマ版のキャストが分かったとき「ケンジを内野聖陽?」と半信半疑だったのですが、漫画のケンジ以上にケンジでした。舞台あいさつ(下のYoutube)でも役になりきったと言っていました。少し古いですが大河ドラマ『真田丸』で徳川家康役を演じていて、こちらもとても良い演技でした。セクシーな男性から三枚目やゲイまで演じることができる、素晴らしい俳優だと思います。直近ですが2021年秋には紫綬褒章を受賞されています!

あと小日向大策役の山本耕史。こちらもキャスティングを知った時は原作とあまりのイメージの違い(原作ではガッチリしたいかつい感じ)にがっかりしたものですが、こちらはデ・ニーロ・アプローチばりの肉体改造を経て、原作の「大ちゃん」とは違いますが「でも、これは大ちゃんだよね」と思わせる雰囲気を醸し出すことに成功しています。原作を再現するというのは、完コピするだけじゃないんだよと思わされましたね。本作ではちょっとマッチョ鍛えすぎ?というところと、原作にはない少し気味悪さを出しすぎなところが気になりましたが、これはこれでアリかなと思いました。いい俳優ですね。

ほとんど俳優陣には文句ないのですが、田淵剛役の松村北斗は演技力としては今ひとつかなと思いました。ちょっと役柄も難しい(空気は読めないが、実はやさしい一面もあり、しっかりとした自分の意見を持った若者)のもあったと思いますが、間のとり方とかセリフの読み方とか、ちょっと違和感がありました。シロさんやケンジに大事なことを気づかせる、ある意味本作では重要な役なのですが、もともと原作にない人物を入れてきているというところとか考えると、この俳優を出すために無理につくった役のような気がしてしまいました。ただ今度も色々な作品に出演されるでしょうし、注目して観ていきたいと思います。

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