工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

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『ザ・ループ』シーズン1エピソード5「コントロール」ネタバレあらすじ伏線解説登場人物Amazonオリジナル『TALES FROM THE LOOP』

投稿日:2020年4月10日 更新日:

Amazonオリジナル『ザ・ループ』シーズン1エピソード5「コントロール」のあらすじをネタバレで、登場人物、伏線ストーリー、結末ラストを詳しく解説しています。

Amazonオリジナル『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』シーズン1エピソード5「コントロール」について詳しい内容・ストーリーや伏線、登場人物と関係、結末・ラスト、感想や解説を紹介します。

※Amazonオリジナル『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』の登場人物と人間関係、製作・監督・俳優キャスト、感想や評判、原作者と原作との違いについては別記事で詳しく解説しています。

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『ザ・ループ』各エピソードのネタバレあらすじ

『ザ・ループ』シーズン1

『ザ・ループ』シーズン1の各エピソードについては、他の記事で詳しく解説しています。

『ザ・ループ』シーズン1エピソード5「コントロール」のネタバレあらすじ(概要)

ダニーの意識が戻らず、ダニーの両親(エド、ケイト)と妹ベスはたびたび病院に見舞いに来ています。エドは地下室でサンドバッグを叩きます。一家の主は強く自分の力で家族を守るという意識が強いのです。

電気配線が壊れ停電しますが、金がないと言い修理しません。ケイトは親戚を頼ろうとしますが、エドは弱みを見せたくなく拒否します。近所で泥棒がいるという話や、ベスが近所の悪ガキに絡まれたり、不審な男が出没したりして、エドはますます力をつけ家族を守らなければという思いが強くなります。

エドは給料を前借りし、解体業者からロボット(スクラッパー)を手に入れます。エドは毎日家の周りを監視しますが、隣人からは怖いと思われています。夜ジェイコブ(中身はダニー)がやってきてベスに「(何かが)車庫にある」と伝えます。ベスはこっそり車庫に行きますが、エドが不審者と間違えてあやうくベスに怪我させるところでした。

力にこだわるエドに愛想をつかしたケイトはベスを連れて家を出ます。エドはダニー(中身はジェイコブ)の病室に行き、「(お前を)治せないし、守れない」と謝ります。エドはロボットを返品し電気を修理し、ケイトとベスは家に戻ってくるのでした。

『ザ・ループ』シーズン1エピソード5「コントロール」のネタバレあらすじ(詳細)

※ネタバレであらすじを紹介しています。未見の方はご注意ください。

エドの日常

エド(ダニーの父)は修理工です。車を止めてループの機器を修理しています。そばに立つ木から何か落ちたのに気づき見てみると、鳥の巣から卵が落ちて割れていました(伏線です)。

ダニー(中身はジェイコブ)の病室に移ります。妹のベスが「お腹が空いた」と手話で話し、母親のケイトが「さよならを」と言い病室を離れます。はダニーの手を握りしめます。

エドは家の地下室でサンドバックをパンチしています。ベスがやってきて交代し、父の指示通りサンドバックをパンチします。その時突然、電気が消えます。配線の故障のようです。ケイトがやってきて「修理して」と言いますがエドは「金がない」と答えます。「ヘンリーから借りよう」と提案するも、「お前の兄弟には頼りたくない」と言います。エドはあまり親戚に弱みは見せたくないようです。

エドは修理会社の事務所に出勤します。マネージャーに挨拶し、給料の前借りの話をしようとしますが、話を切り出せません。エドは仕事の修理を始めますが、横で解体作業をするロボット(スクラッパー)を見つめ何か考えます(伏線です)。

不審な男

家ではケイトが家事をしています。ふと、意識のないダニーの事を思い1人悲しみにくれます。その間にベスは、1人でおもちゃのロボットを持って外に遊びにでかけます。3人組の男が後ろから「おい」と声をかけますが、耳が聞こえないので気づきません(伏線です)。

昼食を取りながら、エドと同僚のルーカスは泥棒の話をします。ルーカスは、自分が家にいる時に泥棒に入られたようです。2人は不安がります。エドの帰り道の車の中でラジオが流れます。「自分の身は自分で守らなければならない」(伏線です)。

ふと、外を見るとベスが3人組の男にからかわれています。「おい!何をしてる」大声を出して男たちを追い払い助けます(伏線回収)。ベスは「バカにお兄ちゃんにもらったおもちゃを取られた」と言います(伏線です)。

家に帰ってエドはケイトを責めます。「なぜ目を離した」ケイトは反論します。「いつも見ている事はできない。悪いこともおこる」と言うと、エドは「悪いことは起こらなくていい。俺達にはもう十分だ(ダニーが意識を失ったことを言っています)」。2人は黙ってしまいます。

エドはまた地下室でサンドバッグを叩きます。途中でまた停電になります。ふと、玄関が開いていて2階の部屋から明かりが漏れているのに気づきます。ベスが外を見ているのに気づき窓から外を見ると、男が走っていくのを見ます。エドは外に出て追いかけますが、逃げられてしまいます。エドはベスに誰がいたか聞きます。「どんな男だ?」ベスははっきり答えません。エドが「悪いことは起きないいから」と言うと、ベスは「もう起こってる」と言います。

エドとケイトは警官を呼びます。警官に「家に入られた?」と聞かれ、エドは「玄関が開いていた。室内にいた可能性はある。娘を見ていた」と答えます。近所で聞き込みをするという警官に対し、ケイトは「捕まえてよ」と不安がりますが、エドはケイトを睨みます。「俺が守ってやる。聞こえたかケイト?」ケイトは黙って部屋を出ます。

エドはドアの鍵や窓など戸締まりを確かめてベッドに入ります。同じベッドですがケイトは逆方向を向いて寝ています。2人もぎくしゃくしてしまったようです。

ロボットを手に入れる

次の日出勤したエドはマネージャーに給料の前借りを頼みます。マネージャーは初め渋い顔をしていましたが、問題ないだろうと言って給料を渡します。マネージャーからエドに、エドからロボット(スクラッパー)を操る解体業者にお金が渡ります(伏線です)。

エドは家でロボットを操作しています。金属のゴミ箱をつぶし、タイヤを軽々と運びます。 ベスは大喜びです。ケイトは「何に使うの?」と聞きます。「俺が2人を守る」エドが答えます。

エドはロボットで家の周りをパトロールします。家から見つめるケイトとベス。エドはご満悦です。隣の住民が家から見ています。エドとロボットは手を振りますが、隣人は怖がって隠れてしまいます(伏線です)。

翌朝 ケイトと妹が同じベッドで寝ています。ケイトが聞きます「ひと晩中外に?」エドは頷き、「眠れたか?」と聞くとケイトはうなずきます。「よかった」2人は手を握り合います。

翌日、エドはダニーを訪ね病室に行きます。病室のかたわらではラジオから音楽が流れています。「息子は音楽が得意だ」と看護師に語りかけます。病室を出たところで、思わずエドは座り込んでしまいます。息子の事を本当に愛しているのに、何もできない自分が嫌になってしまったのでしょう。夜家の戻るとまたロボットとパトロールです。

エドはルーカスとまたランチをして泥棒の話しをしています。エドは「今度来たら追い払ってやる」と言うとルーカスは「どうやって?捕まえるつもりか?それとも殺す?」と聞きます。「殺すかもしれない。お前ならどする?」ルーカスは、自宅に泥棒が入られた時何もしなかったと言います。「俺は想像でも現実でも人を殺せない」するとエドは激昂し「家族がいないからわからないんだ。家族の長としての責任がわからないのか!」同僚は驚きます。近くに座っていたガディスも目をそむけます。

家族を失う

ベスがロボットを操作しています。前へ後ろへ自在に動き、喜びます。ふと気づくと、地下室から煙が出ています。エド慌てて見に行くと、電気系統がショートし煙を出しています。ケイトは「修理しなきゃ本当に危ない」と言います。

夜になり、エドとケイトは家計の相談をしています。お金が足りません。ケイトが「ヘンリーに頼ろう」と言いますがエドは拒否します。ケイトが「スクラッパーを売ろうか。もう泥棒はこない」エドはこれも断り、車を売ると言い出します。1人で抱え込まないでと言うケイトに対し、俺は一家の主だと言うエド。2人は無言になります。お互い無理していることが分かっているのでしょう。

草原でベスはロボットと遊んでいます。エドが病院に行こうと言うと。ベスは嫌だと言います「体がお兄ちゃんでも別人だから(ダニーは今ジェイコブの体にいることを知っているのです)」。そこに警察のバンが到着します。なにやら嫌な雰囲気で、2人の警官が降りて歩いてきます。

エドが「不審者の件か?」と聞くと、警官は「通報があってきました。ロボットの件ですが、安全上の問題があります」と答えます。「ロボットを怖いと思う人もいるんです」と言われますが、エドは「治安を守っている」と答えます。警官が「我々が監視します」と近づくと、ベスがロボットで威嚇します。警官は驚き、「警告しましたからね」と答え立ち去ります。

その夜、エドは外で監視しています。ジェイコブ(中身はダニー)が裏でベスと手話で話します。ベスは「パパもママも寂しがっている」と言うと、ジェイコブはおもちゃを取り返したと言います。「殴ったの?」首を横に振るジェイコブ。ベスが「もう来ないの?」と言うと、「来るけど多くは来れない」と答え、「忘れるなよ。(何かが)車庫にある」と言います。

ベスは、家を出て車庫に向かいます。エドは何か不審な動きを感じ、ロボットと車庫に向かいます。「出てこい」と警告し、ロボットでドアを壊します。ケイトが出てきて車庫に近づくと、中にはベスがいました。ケイトはベスを抱きかかえて「死ぬところよ」と抗議しますが、エドは「なぜベスがいる?知らなかった」と反論します。

翌朝、エドは出勤しようとしますが、2人はまだ寝ています。しかし実はケイトはすでに目を覚ましています。修理事務所ではループの機器の配置図がありますが、ランプがどんどん赤くなっています。故障だらけです。何か胸騒ぎがします。

エドは仕事を終え家に帰り、「ケイト」と呼びます。家には誰もいません。テーブルの上に、ヘンリーの家に行きますという書き置きがあります。エドは、怒り椅子を持ち上げ叩きつけようとしますが止めます。

エドはレストランでビールを飲んでいます。もう1杯飲もうとして、財布を見てやめます。酔っ払ってヘンリーに電話をかけます。ケイトは出なかったようです。夜、エドは家族のいない家をロボットでパトロールしています。隣の住民がまた窓から外を見て、どこかに電話したようです。犬が吠え、警察の車がやってきます。

家族を取り戻す

病院にやってきて、エドはダニーに言います。「聞こえているかどうか分からないが、俺は修理工でずっと機械を直してきた。でもこれは直せない。お前達をずっと守ってこれると思ってきたが無理だ。がっかりさせてすまない」(伏線回収)

イメージ映像として、卵が割れるシーンが巻き戻されていきます(力のみを求めてきたエドが変心したことを示していると思われます)。エドは解体業者にスクラッパーを返品し、お金を返してもらいます(伏線回収)。

エドは家の電気配線を直しています。ブレーカーを上げると電気がつきます。無事に修理できたようです。エドはケイトに電話をかけます。「家に戻ってこないか。見せたいものがある、頼む見に来てくれ」エドは玄関に1人座り2人を待ちます。1台の車が到着し、ケイトとベスが降りてきます。ケイトは「修理したのね」と聞き、エドは「簡単さ」と答えます。「スクラッパーは?」「返品した」。

ケイトとベスは家の中に入ります。ベスは部屋で楽しそうに踊ります。エドとケイトは2人向き合い、真剣に話しています。おそらく今後の家族のありかたについて話しているのでしょう。ベスは柱の影から、嬉しそうに、仲良くなった2人を見ています。

『ザ・ループ』シーズン1エピソード5「コントロール」の伏線・ストーリーと感想・解説

シーズン1エピソード5では、ダニーの家族(父エド、母ケイト、妹ベス)が主役となりドラマが進んでいます。本エピソードで取り上げられている、ループ関連あるいはSFに関するものと言うと、解体用ロボットのスクラッパーぐらいですかね。『ザ・ループ』ではループの全体像や謎からは少し離れ、各エピソードでは個別のストーリーを描いた物語になっていますが、本エピソードは特にその傾向が強いです。

個人的にはこうした展開も嫌いではないのですが、『ザ・ループ』はあまりにもループや全体の世界の謎から離れて、個々の小さいヒューマン・ドラマを描くため(特にだんだんとハイテクやSFが関係無くなってくる!)少し物足りない部分もありました。しかしエピソード5を観て、この作品はこれを楽しむしかないんだなと今は理解しています。

そう思って見ると本作は、家族や父・夫のあり方、本当に大切なものは何なのかといったところがテーマとなっており、ループの謎から離れたしっとりと落ち着いたドラマになっています。

初めは「家族を守ること」「一家の主として強くあること」にこだわっていたエドは、サンドバッグをパンチして鍛えたり、強大な力を持つロボットで力を誇示したりしていましたが、逆にそのことで家族を危険にさらしたり(危うくベスを傷つけるところ)、周りの人々を恐れさせてしまった(隣人が通報するなど)ことで、本当に家族を愛し守るには力だけではダメだということに気づいていきます。

また、修理工であるエドが電気配線を修理することで、家に電気が灯り家族が戻ってくるのですが、それはロボットのような強い力を手に入れることではなく、本当に大切なものを気にかける、身近なところからメンテすることで、実は家族関係も修復していたということを表しているのだと解釈しました。

また、「1人で抱え込まないで」とケイトが頼むシーン、ラスト近くでダニーに向けて自分の弱さを謝るシーン、結果としてエドは自分の力だけに頼らないこと、自分にできることを認めることで大切な家族である妻と娘が戻ってきたのですね。個人的な感覚としてはしっくりしませんが、「コントロール」というタイトルからすると、自分ではどうしようもない力(時間、運命、空間など)を無理にコントロールしようとせず、その中で自分でできることを目の前のことからやっていく方がいい、という意味なのでしょうか。

余談ですが、『ザ・ループ』ではエピソード自体はそれぞれ独立しているのですが、それぞれのエピソードが同時並行で動き影響していることも示唆されていて、我々観客だけが気づくようなシーンが出てきます。

例えばエドの同僚のルーカスは、エピソード3でメイの母親と不倫していましたね。「自分がいる時に自宅に泥棒が入られた」と言っていましたが、これはメイとイーサンが忍び込み、服やイヤリングを持ち出したことを言っているのでしょう。そのため、警察を呼んだり大げさにしたりできなかったんですね。

また、エドとルーカスが食事をしていたレストランには、ループの守衛のガディスも食事をしていて、そこはエピソード3のメイとイーサンが出会った場所でもあり、時間を止めた後に入ったお店でもあります。私は気づいたのはそのくらいですが、他にも色々あるかもしれませんね。

ザ・ループ TALES FROM THE LOOP シーズン1 (字幕版)

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