工藤元(kudogen)公式 映画・ドラマ評論家

工藤元(kudogen)。1990年生まれの31歳。大阪府在住。 映画・ドラマが大好きで、年間200タイトル以上を視聴しています。工藤元(kudogen)公式では、私が実際に視聴した映画・ドラマを、あらすじ・ネタバレでご紹介。感想・解説・評価もあわせてご紹介します。

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【初日に鑑賞】映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』あらすじネタバレ結末ラスト原作感想評判

投稿日:2020年6月14日 更新日:

公開初日の6月12日(金)に実際に映画館で鑑賞した映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のあらすじ内容をネタバレで紹介、ストーリーや伏線、結末・ラスト、原作との違い、感想・評判を詳しく解説しています。

2020年6月12日(金)、公開初日の朝イチに映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を映画館で鑑賞してきました!詳しい内容・ストーリー・伏線、結末・ラスト、原作との違い、感想や評判・評価、監督や俳優・キャストを紹介します。

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の基礎知識

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を100倍楽しむための基礎知識をご紹介します!

簡単なあらすじ

※完全ネタバレのあらすじのため、鑑賞前の方はご注意ください。

南北戦争時のアメリカ。父親が従軍中のマーチ家では、信心深い母親と4姉妹が仲良く暮らしていました。4姉妹はふとしたきっかけで隣のローレンス家と知り合います。特に次女のジョーとローリーが親友のように仲良くなり、当主のローレンスさんと四女のベスはピアノを通して親交を深めます。

華やかな生活に憧れる長女メグ、ジョーと三女のエイミーとの喧嘩、猩紅熱にかかるベスなど、様々な出来事を経験しながら4姉妹は成長していきます。メグがローレンス家のジョンと結婚することになり、エイミーは叔母のミス・マーチに連れられパリに花嫁修行に出かけます。

ジョーはローリーにプロポーズされますが、「私はあなたを愛せない」と断り、ローリーは自暴自棄になり、怠惰な生活を送ります。ジョーは夢だった小説家を目指してニューヨークで修行します。

ベス危篤の電報が来てジョーは家に帰ります。小説家になる展望が見えないジョーは、昔断ったローリーのプロポーズを受けようとしますが、ローリーはエイミーとパリで再会して結婚していました。

ベスが亡くなり、自分の夢や結婚も実現できなくなって、ジョーは自分達4姉妹が過ごした日々を『Little Women』という本にまとめて出版するのでした。

ジョーはニューヨークで知り合ったフレデリックと結婚し、ミス・マーチの元屋敷を改装して学校を開きます。学校には両親、メグ夫妻と子供、エイミー夫妻と子供が集まり、一家は幸せに過ごします。

概要

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、世界的大ベストセラーの『若草物語』シリーズを原作とした青春映画です。原作はアメリカの作家ルイーザ・メイ・オルコット、1868年の発表です。時代的には日本はちょうど明治維新が起きた頃、アメリカでは南北戦争が終わって少し経ったぐらいの時期です。

小説は『若草物語』『続若草物語』『第三若草物語』『第四若草物語』の4作に渡って、アメリカに住む4姉妹の成長や結婚などを描いています。映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、この四部作の『続若草物語』を題材に、次女ジョーを主人公として様々な出来事や行動を描写しています。

『若草物語』シリーズ全般そうなのですが、特に本作は4人の姉妹の考え方の違いである、人生に何を重視するか、そしてそのためにどんな人生の選択をするかという事がクローズアップされて物語が進行していきます。仕事・愛・お金、そして生きること-何かを得るために何かを諦めなくてはいけない、その葛藤に揺れる女性を美しくもはかなく描いた作品です。

主人公ジョーはアイルランドを代表する若手女優のシアーシャ・ローナンが演じます。『ラブリーボーン』『レディ・バード』『メアリーとエリザベス』などで主演を務め、高く評価された演技力は本作でもいかんなく発揮されています。

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のあらすじ・ネタバレ(詳細)

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のあらすじを、実際に公開初日に映画館で観た記憶にもとづき詳しくご紹介します。完全ネタバレでストーリーを紹介していますので、鑑賞前の方はご注意ください。

ジョーとフレデリックの出会い

作家志望のジョーはニューヨークの下宿に住み込み、屋根裏部屋で家庭教師の仕事をしながら日々原稿を書いています。まだまだ女性作家が少ない時代、「友人」の原稿を売りに行くという名目で、出版社に持ち込みます。雑誌「ボルケーノ」の編集者は持ち込んだ原稿に遠慮なく大きな添削を加え、「説教くさいところはすべて削除するように」と言い、20ドルで買い取られることになりました。

ジョーは本来書きたい道徳的なところが書けなかったのは残念に思いますが、それでも仕事として報酬を受け取ることができとても嬉しい気分になります。下宿に戻るとよく出入りしている移民のフレデリックがいます。書き物に夢中になりスカートを焦がしてしまうジョーに、フレデリックは「僕もよくやる」と親近感をいだきます。

夜、ジョーは演劇鑑賞に出かけると、フレデリックも会場にいます。2人はバーで酒を飲み踊り親しくなります。次の日ジョーが部屋に戻るとシェイクスピアの本が3冊と手紙が置かれていました。「プレゼントに本は進呈します。また、書いたものがあれば私が批評します」ジョーはフレデリックに原稿を見せますが、「低俗で内容がない」と批判され、自分でも思うところがあったのでしょう、激昂してしまいます。「私には生活があるの。あなたは批判だけで自分では書けないはず。もう私たちは友達でないし、私に構わないで」2人は疎遠になってしまいます。

マーチ家とローリー

マーチ家では南北戦争で父親が従軍し、母親とお手伝い、そして4姉妹の女性だけ6人で暮らしています。家は決して裕福ではないですが、教育熱心で信心深い母親のもと、メグ・ジョー・エイミー・ベスの4人は、立派なレディになろうとしています。メグや女優、ジョーは作家、エイミーは画家、ベスは音楽家に興味があります。4姉妹で小劇団を組み、近所の子供達によく劇を披露しています。

時は少したった場面、パリでエイミーは叔母のミス・マーチと馬車に乗っています。エイミーはミス・マーチの援助を受けて絵画を習っている傍ら、裕福な貴族と結婚することを目指しています。道の脇にローリーを見つけて、エイミーは馬車を止めます。久しぶりの再会に喜び、2人は夜のパーティーに一緒にいくことを約束します。

夜のパーティーにローリーが泥酔して、女性をはべらかして登場します。エイミーはローリーに近づき、「約束を破ったわね。1時間も待ったのよ」と怒ります。ローリーは約束を忘れていたようです。「ジョーの事ならかわいそうだと思うけど誇りを失わないで」「誇りだって?君にはあるのかい?財産目当てのくせに」

過去にもどり、メグが裕福な子どもたちが遊ぶダンスパーティーに呼ばれます。ジョーも一緒についていき、華やかな世界が好きなメグは楽しみますが、ジョーは楽しくありません。パーティに飽きてカーテンの裏から部屋に入ると、そこには隣の屋敷に住むローリーがいました。年が近くざっくばらんな2人はすぐに打ち解けて、廊下でダンスをするなど仲良くなります。ダンスで脚を挫いたメグを、ローリーは馬車で送ります。

クリスマスの朝、食卓には豪華な食事が並びます。お腹ペコペコな4姉妹が席につき、待ってましたとばかりに食べようとすると、母親のミセス・マーチから提案があります。「この先の家は子供がたくさんいるのに食べ物がないの。この食事をクリスマスのプレゼントにしない?」4姉妹は内心がっかりしますが、提案に従います。

母親と4姉妹は貧しい家に大量の食事と毛布を持って訪れます。泣く小さな子を毛布でくるみ、あやして食事させます。貧しい家では思わぬクリスマスプレゼントに感激しています。4姉妹はお腹が減っていますが、良いことをした充実感で楽しく家に帰ります。

家に帰ると、食卓の上にはさっきあげた食事の何倍も豪華で美味しそうな料理が並んでいます。「妖精でも来たの?」驚く4姉妹に、お手伝いが教えます。「お隣のローレンスさんからのおすそ分けですよ。みなさんが貧しい家に食事を施しに行くのを見ていたんですって」ジョーはローリーがやってくれたのねと思います。

4姉妹とローレンス家

4姉妹はお礼を言いにローレンス家を訪問します。ローレンス家は裕福な屋敷を構え、絵画や本などが置かれていて、ジョーもエイミーも興奮します。ローリーの家庭教師のジョンはメグに一目惚れし、メグが忘れた手袋を宝物にします。ローレンスさんは娘を亡くしていて、ベスに亡き娘の面影を感じて、いつでも家にピアノを弾きに来ていいと言います。

ベスは時間がある時にローレンス家にお邪魔してピアノを弾くのが日課になりました。ベスのピアノをローレンスさんは陰で聞き、亡き娘を思い出すのです。ベスはいつもピアノを弾かせてもらえるお礼に、特製のスリッパを作りプレゼントします。ぴったりの履き心地にローレンスさんはとても喜び、ピアノ自体をベスにプレゼントするのでした。

エイミーは学校で級友にそそのかされて、先生の似顔絵を描きます。それが見つかり、罰としてムチで打たれます。泣いているところをローリーとジョンに見つかり、手当を受けます。エイミーとローリーも仲良くなります。

ある時ジョーとメグがローリーとジョンにオペラ鑑賞に誘われます。エイミーは自分も連れて行ってくれと必死に頼みますが、ジョーはバカにして相手にしません。オペラ鑑賞後、ローリーとジョンはそれぞれジョーとメグと親密になろうと企んでいたのですが、2人はそれには興味を示しません。ジョーが家に帰ると書き溜めてあった小説がありません。怒ったエイミーが燃やしてしまったのです。ジョーは激怒してつかみかかりますが、母親に止められます。

エイミーはやりすぎたと謝りますが、ジョーは許せずずっと無視しています。ある時ローリーがジョーをスケートに誘いに来てます。メグから「後を追いかけて、機嫌の良い時に謝るの」と助言されて、エイミーはジョーを追いかけます。ローリーから池の真ん中は氷が薄いと言われますが、ジョーはエイミーには伝えず先に行きます。追いかけたエイミーの氷が割れて、エイミーは池に落ちますが、ローリーとジョーが必死に助けます。自分のせいでエイミーが死ぬことだったとジョーは深く反省し、エイミーを許します。

華やかな事が好きなメグは裕福な友人とパーティーに出かけます。ドレスを1着しか持っていないメグは、友人に進められて華美で派手なドレスを借ります。パーティーでローリーに会い「君には似合っていない」と言われ、「失礼ね」と憤慨しますが、自分の虚栄心にも気づき反省します。

4姉妹とローリーはとても仲が良くなります。4姉妹が紳士の格好をして、コスプレをして楽しんでいた秘密結社の会合が開かれます。ジョーからローリーを仲間に加えたいと提案があり、エイミーは一度反対しますが最終的には満場一致で賛成されます。突然ローリーが出てきて、典型的な紳士の演技をします。実はローリーは陰に隠れていたのです。

4姉妹の転機

マーチ家の父親が戦争で危篤という電報が入り、ミセス・マーチとジョンが戦場に向かうことになります。ジョーが25ドルを持ってきて「使って」と言います。どこからお金を工面したのか訝しがる家族に「自分で作ったのよ」と髪を覆っていたスカーフを外します。ジョーは家族のために自分の長い髪の毛を売ったのでした。母親は「あなたを誇りに思うわ」と感謝して旅立ちます。それでもジョーは自分の短い髪がショックで泣くのでした。

父親が危篤を脱したという手紙がきて、母親不在の中でメグ・ジョー・エイミーはダラダラしがちになります。真面目なベスはやるべきことを続け、貧しい家に手伝いに行きますが、そこで猩紅熱をもらってきてしまいます。ジョーは反省して看病に専念し、エイミーは猩紅熱にかかったことがないためマーチ叔母のところに預けられます。看病の甲斐もありエイミーは病から回復しますが、それ以降は体力が戻りません。

エイミーはマーチ叔母の家で絵を描きながら、時折話し相手を務めます。マーチ叔母はエイミーに「女性が自分で稼いで生活するなんて幻想。受精の幸せは結婚でもたらされるもの。だから条件の良い結婚相手を見つけなさい」と古い価値観を示されますが、一理あると感じます。

そんな時父親が帰宅して一家は喜びに包まれます。メグはジョンにプロポーズされ、結婚することになります。愛するメグを取られた気持ちになるジョーでしたが、メグは「愛する人と一緒になるのが一番」と幸せそうです。結婚式がミス・マーチの援助によって開かれ、エイミーはミス・マーチに連れられてパリに行くことになります。自分が行けると思っていたジョーはショックを受けます。

ジョーはローリーからプロポーズを受けます。ローリーは「君はずっと僕に告白させなかった。でも初めて会った時から好きだった。もう我慢出来ない」と言いますが、ジョーは「私は作家になるの、だから結婚できない。あなたと結婚しても喧嘩ばかりよ。あなたを愛そうと思ったこともあるけど無理だったの」と断ります。ローリーは「君は結婚する。いつか心から愛する人を見つけてね」と失意のまま立ちさります。

その後の4人

メグは2人の子に恵まれます。裕福な友人に誘われて見栄を張り、50ドルもするドレスの生地を買ってしまいます。夫のジョンに謝りますが、かえって「贅沢をさせてやれなくてすまない。甲斐性の無い旦那だよな」と傷つけてしまいます。

ジョーはニューヨークの下宿に行き、働きながら作家修行をしています。そんな時に「ベス危篤」の電報が届き、急いで家に帰ります。久しぶりの故郷で、ジョーはローリーとのことや様々な出来事を思い出します。結局、治療の甲斐なくベスは力尽き、葬儀が開かれます。

ベスの葬儀でメグとジョンが話します。ジョンは「あのドレスは仕立ててくくれ。美しい君を見たい」と言いますが、メグは「もういいの。あの生地は売ったわ。私には子供とあなたがかけがえのない存在だってことが分かったの」と言います。2人は抱き合い仲直りします。

現代のパリではエイミーが貴族と結婚しそうな雰囲気です。そんな中、自暴自棄のローリーがエイミーを口説きます。エイミーは「好きな人の2番は嫌なの」と断ります。エイミーは実はローリーの事が好きだったのです。エイミーの本心を知ったローリーは動揺します。

エイミーは貴族にプロポーズされますが、ローリーの事が気になり断ってしまいます。ベスが死んだ事を知り、エイミーは帰宅することにします。黒服を来て帰り支度をするエイミーのもとにローリーがやってきます。エイミーは「画家になる夢も、貴族と結婚して社交界の華になる夢も失った」と言いますが、ローリーはエイミーにキスしてプロポーズします。

『Little Women』を書き上げる

ジョーが母親と話します。「ここでは寂しくない?ニューヨークには友達がいるでしょう」「友達なんていないわ」「教授のフレデリックさん?が友達じゃないの」「私に忠告してくれたんだけど、癇癪を起こしてそれっきりなの。後悔している」

ジョーは聞きます。「前に断ったローリーからのプロポーズをまた受けるってどう思う?」母親は「彼を愛してるの?」と聞きますが、ジョーは「今は愛するよりも愛されたい」と答えます。「それは愛じゃないわ」「・・・確かに、そうね」しかし夢がかなわない現実に悩むジョーは、ローリーに手紙を書きます。以前ローリーとの連絡用に使っていた郵便箱に、愛の告白とまたプロポーズを受けたいと書いた手紙を入れます。

エイミーがローリーとヨーロッパから帰ってきます。部屋にいるジョーのもとにローリーがやってきます。ジョーが「エイミーをヨーロッパから連れてきてくれてありがとう」と言うとローリーが「いや大丈夫だよ。妻も元気そうだし・・・」と答えます。「いま妻って言った?」「あ、サプライズだったのに言ってしまった。実はエイミーと結婚したんだ」ジョーは衝撃で目の前が真っ暗になります。

ジョーは怒られるのではと心配していたエイミーの元にいき、結婚を祝福します。ジョーは失意の中、ローリーとの連絡用の郵便箱から自分の手紙を取り出し、破って川に流します。

小説家の夢が破れ、ローリーとの結婚もなくなったジョーは悩みます。書き溜めた小説を燃やしているうち、以前書いたベスへの思いを綴った原稿が見つかります。これを元にジョーは自分たち4姉妹に起こったできごとを題材に、新しい小説を書こうと思い立ちます。

昼夜を問わず原稿を書きあげ大作にまとめ、ボルケーノ出版に送ります。帰ってきた返事はいつもどおり「道徳やつまらない説教じみた部分は削除するように」というものでした。

フレデリックの訪問とジョーの結婚

ボルケーノ出版の編集者の家では、孫たちが「お祖父さん、この本とても面白いよ!いつ出版するの?」と『Little Women』という原稿を持って走ってきます。編集者は自分の見立てが誤った事に気づきます。ジョーと編集者は原稿料について交渉し、良い条件で契約します。編集者から「ラストでは女性は結婚させてくれ」と言われて、ジョーは「ならこうするわ」と展開を話し出します。

フレデリックが「近くまできたから」と家に寄ります。家族とともに食事をした後、フレデリックがベスのピアノを弾くのを聞きます。別れ際にフレデリックが「カリフォルニアに行くことになったんだ。来ることがあればぜひ会おう」と言います。ジョーは「多分行かないけど、もし行くなら連絡するわ」と答えます。フレデリックが1人雨の中駅に向かいます。

メグやエイミーを始めとした家族はジョーに「あなた彼に恋してるのよ!自分で気づかないだけ、追いかけなさい」と説得します。ジョーはそんな事無いと一度は否定しますが、周囲の皆にそう言われて自分の気持ちに気づいて追いかけます。「まさか僕がジョーの結婚の手助けをするとはね」とローリーが愚痴を言いますが、馬車を手配してくれます。ジョーは馬車で駅に急ぎます。最終電車を待っていたフレデリックの元に駆け寄り、2人は結ばれます。

ジョーと編集者の場面に戻ると、編集者が「とても良い!最終章のタイトルは『傘の下で』はどうかな?」と提案し、ジョーは「悪くないわね」と了承します。

ジョーがマーチ叔母から相続した屋敷で開いた学校は、沢山の子供やその親で活気にあふれています。ジョンやフレデリックは教師として教え、メグやエイミーは働いています。エイミーとローリーの間には子供が生まれたようです。ジョーはケーキを運んでいくと、庭ではジョーの両親がくつろいでいます。みな幸せそうです。

場面は変わり、ジョーは出版所にいます。自分の本が印刷され、装丁され、タイトルが蝋印で押されるのを感慨深げに見ています。タイトルは『Little Women(邦題:若草物語)』となっています。

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の感想・クチコミ、評価・評判<h2>

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を鑑賞した私の感想と、みんなの評判です。

私の感想

私の感想としては、「演技は最高!脚本がイマイチでラストは最悪」といったところです。

題材が名作『若草物語』なので話的に悪くなりようがないとは思いますし、こうした古典的な題材に独自の解釈を加え、最近の感覚・表現で再構築しようという試みは良いと思いますし、ある程度成功していたと思います。

ただここまで過去と現在を頻繁に入れ替える手法が必要だったかどうか。もちろん、登場人物のメイク等で過去と現在は一見で分かるようにしてありますし、例えば希望を胸に輝いていた過去のジョーは暖色系、やや行き詰まり迷いがある現在は寒色系とか、髪を切って売ったエピソードなどを織り交ぜて時間軸は理解しやすいような工夫はされていました。最近はこうした脚本が流行りで観客も慣れているとはいえ、かなり頻繁に切り替えるので特に原作を知らない人にとっては混乱することも多かったと思います。

あとラスト。これは口コミを見る限りあまり気になった人は少ないようなのですが、私的には最悪の演出ですね。「努力したけど愛せない」と結婚ではなく夢を追うため過去にローリーのプロポーズを断り、それが翻って、作家になるという夢がかなわない現実の中でローリーとの結婚を一度は望み(これは妥協とも言える)、しかしエイミーとの結婚でその話もなくなって、そこで原点に立ち返る本当に書きたいものが書けた時に、身近にあった新しい恋に気付くという、ジョーを主人公にする以上、必ず描かなくてはならないというか、作り手として何らかのメッセージ伝えなくてはならない部分を、意図的に誤魔化してしまった。なぜこんな演出をしてしまったのでしょうか?いちおう、映画で描かれていたことは全て現実に起きていてジョーはそれを小説にした、という解釈と、映画で書かれていたことは全てまたは一部は起きておらずジョーは編集者のアドバイスを元に筋を変えた、という解釈が成り立ちます。しかし後者の解釈(古い女性像あるいは価値観に妥協した)は本作の主題とはまったく異なるものだと思うんですよね。

正直このジョーがフレデリックを追っていくシーンも、周りの家族は「ジョーがフレデリックに恋してる」ことに気づいて本人を説得するのですが、まったく私は映像から、ジョーがフレデリックに恋してるとはわかりませんでした。少なくとも、小説に真剣にアドバイスしてくれた事に対して一度は短気を起こしてしまった事に対する何らかの回収があっても良いかと思うのですが。

ほか、やはり原作があるからやむをえないんですが、色々なエピソードを詰め込みすぎて、『若草物語』全体の話なのかジョーに焦点を当てた話なのかが、分かりづらい部分もありました。それぞれのエピソードも確かに意味はあるのですが、入れるのが必然かと言うと(例えばメグの50ドルのドレス代の話とか)、もっと取捨選択というか新しいエピソードを入れるぐらいでも良かったかなと思ってしまいます。ただ原作があるから(略

とはいえそれを補ってあまりある俳優陣の演技は素晴らしいものでした。主演のシアーシャ・ローナン、エイミーを演じたフローレンス・ピュー、ローリン-役のティモシー・シャラメほか皆、話し方、声の大きさ、表情、しぐさなど全てを使って登場人物の心境を良く表現していたと思います。だからこそこの脚本は残念という部分も大きいです。

みんなの評価・評判・クチコミ

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の評価・評判ですが、以下のようになっています(2020年6月12日現在)。

映画.com Filmarks映画 Yahoo!映画 シネマトゥデイ
4.1 4.2 4.13 4.1

まあ、題材的に、かつ監督・主演からすると悪くはなりようがないのですが、とくにグレタ・ガーウィグの脚色を高く評価した意見が多いという印象ですね。

クチコミの中でポジティブな意見としては、女性の自立というテーマ性や、それを画一的に描かなかった脚本の素晴らしさ、そして4姉妹を演じた俳優の演技力の高さをあげたものが多かったです。

一方、ネガティブな意見としては、実はほどんどありませんでした。邦題の付け方についていくつかあったぐらいです。

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の制作陣

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の制作陣です。

製作スタッフ

製作

ソニー・ピクチャーズが製作、プロデューサーにはエイミー・パスカル、アーノン・ミルチャンなどが名を連ねています。

監督・脚本

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の監督・脚本は、アメリカの女性監督・脚本家のグレタ・ガーウィグ。もともとは女優出身なんですね。主演のシアーシャ・ローナンとは『レディ・バード』以来のタッグとなりますが、相性がいいんでしょうね。ちなみにローリー役のティモシー・シャラメも『レディ・バード』に出演しています。

自分的には本作は原作に忠実にエピソードを盛り込もうとするばかりに、かえって冗長だったり分かりづらい展開になったと思っているので、『レディ・バード』が自身の経験を元につくった非常にできの良い脚本だったことから考えると、この監督は原作・原案無しのオリジナル脚本の方がいいかなと思いました。

出演俳優・キャスト

  • ジョー(シアーシャ・ローナン)
  • メグ(エマ・ワトソン)
  • エイミー(フローレンス・ピュー)
  • ベス(エリザ・スカンレン)
  • ローリー(ティモシー・シャラメ)
  • ミセスマーチ(ローラ・ダーン)
  • マーチ叔母(メリル・ストリープ)

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の俳優・キャストとしては、このあたりが主要メンバーになります。

ジョー役のシアーシャ・ローナン、メグ役のエマ・ワトソン、マーチ叔母のメリル・ストリープは流石の演技力という感じです。やっぱりシアーシャ・ローナンはとても良いですね!自尊心が高く独立志向で、短気でカッとなる激情的な性格のジョーを演じながら、女性の幸せを模索する心情の変化をうまく表現していましたね。特に、予告編でもありましたがローリーからのプロポーズを断るシーンの誇り、激しさ、せつなさが入り混じった演技は必見です。ローリー役のティモシー・シャラメも良かったですけどね。

ほか、エイミー役のフローレンス・ピュー。初見でしたが、特別美人というわけでもなく背も高くないですが、存在感のある女優ですね。アカデミー助演女優賞はノミネートどまりでしたが、ローリーへの秘めた恋を抱くエイミーをうまく見せていました。今後、『ブラック・ウィドウ』では準主役(もちろん主演はスカーレット・ヨハンソン)を演じますので注目ですね。

また、上に書いてませんがローレンス役のクリス・クーパー、最近ホームカミング2で見たばかりですが全然印象が違くて驚きました。本作は少し太った(太らせた?)ですかね。ベスに娘の面影を感じ、4姉妹に親切にする好々爺な富豪をうまく演じていたと思います。

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工藤元(kudogen)のプロフィール

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